御代替わりを機に、きっとまた始まると思っていましたがさっそく、上皇陛下、上皇后陛下が「上皇ご夫妻」や「上皇さま」「上皇后さま」にされています。皇室の方々に、「ご夫妻」という言葉は使用しませんし、ましてや上皇となられた方に「さま」を使用するなど考えられません。もちろん近しい方々や、一般の方々が親しみを込めて「さま」や「さん」を使用する場合もあるようですが、報道でそれを使うのはおかしいと言わざるをえません。

 

 

これは単に言葉の問題ではなく、こうしたことから少しずつ皇室解体つまり日本解体への動きであることが怖いと思います。なんといっても国を破壊する手始めは言葉を奪うことから始まるからです。思考を司るのは言葉ですから、その言葉を変えるということは思考が変わってしまうことを意味します。だからこそ、国語はとても大切なものなのです。

国を奪うのは言語を奪うことから始まる

 

 

このGW中、皇室関連のニュースが増加しましたが、その中に2日のニュースで共同通信社が行った全国緊急電話世論調査があります。

即位された天皇陛下に82.5%が「親しみを感じる」と回答、「親しみを感じない」は11.3%にとどまった。

ここまではいいですが、以下のアンケートは必要ですか?

皇室典範で「男系男子」に限るとした皇位継承を巡り、女性天皇を認めることに賛成は79.6%で、反対の13.3%を上回った。

これは、天皇陛下に親しみを感じるかどうかの設問と一緒に行われているわけですから、誘導設問となります。親しみを感じている人達は、天皇陛下に内親王殿下しかいらっしゃらないのを知っているわけですから、そう答えたくなるわけです。

 

 

しかし、現在皇位継承順位は、秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下となっていますから、こうした質問をすることそのものが不適切です。つまり、ここでこういう質問をすることそのものが、国民の分断を狙っているとしか思えません。

 

 

御代替わりの前、当時の天皇陛下、皇后陛下、また皇太子殿下同妃殿下、そして秋篠宮殿下同妃殿下、眞子内親王殿下、佳子内親王殿下、それぞれ派閥に分かれて色んなことを言う人達がいました、ネットでもそうですし、女性誌でもそうです。ところが、最近急増したのは秋篠宮殿下への攻撃で、皇太子妃殿下への攻撃が止んでいるように見えました。そして4月末には事件まで起きましたが、未成年者を狙った卑劣な事件です。犯人が捕まっても事件の経緯から単独犯とは思えませんから本当に不気味です。

 

 

そして御代替わりが始まってからのこの動き。

 

 

天皇と国民の分断も狙われていますが、皇室内の分断も狙われているのです。

 

 

そもそも、こうしたことを訊ねる前に、このアンケートに答えた人達は皇室の知識があるのでしょうか?戦後私達は、天皇や皇室に関すること、また長い間の私達の歴史でもあった神社に関することも教わらなくなりました。簡単に女性天皇と口にしますが、天皇陛下が一番になさることは宮中祭祀です。祭祀は潔斎が大変ですから、女性が天皇となる場合の負担は非常に大きいです。過去に女性天皇がいらっしゃいましたが、次の天皇への中継ぎとして即位されており、最後の女帝となられた後桜町天皇は、次の桃園天皇が成長されるとすぐに譲位されましたし、生涯今でいう独身のままでした。

 

内親王殿下が天皇になれないのはかわいそう、という人がいますが、天皇になることこそ大変な責務であり、女性の方がその負担が大きくかわいそうだと思います。

 

もし例えば、敬宮愛子内親王殿下が天皇になるとしたら、それはつまり生涯おひとりでいらっしゃることを意味します。もしかしたら、今の時代おひとりではかわいそうだから、ご結婚をという動きになるかもしれません。が、歴史がお好きでよく学ばれていらっしゃる殿下がたとえそうなっても結婚されるとは考えられません。そうなると結局は、女性天皇が生まれたがために、後継が攪乱されただけとなりますし、そして、その後の後継はどうなるのか?です。

 

この女性が天皇となった場合独身となるのは、女系になることを防ぐためにあります。過去、8人、10代の女性天皇全てが父、または父系を辿ると天皇であり、それ以外の即位はないのです。母帝から内親王への譲位もありましたが、母帝も天皇の娘でありましたから、やはり男系での譲位だったのです。

ではなぜ、男系に限った皇統が続いてきたのか?「皇室の危機」や「王室で読み解く世界史」を読むとわかりやすいのですが、日本が安定した国として続いてきたのは、この男系を守ってきたからなのです。

 

王朝の交代や簒奪があれば、安定した国とはいえません。これは大陸の歴史がいい見本です。現在一概に中国と言っていますが、あそこに一つの国があったわけではありません。民族も違います。

 

そして、女系継承はイギリスやフランスの例をみても以下のような不安定な皇位継承方法であり、そういう方法を古代から皇室は避けてきたのは先人達の知恵です。

①男系以上に王位継承権者が枝分かれする。

②その結果、王位継承を主張する人物が複数出現する

③政治情勢によっては現在の王位継承法が無視され、混乱と対立が起こる。

④女系の子孫が外国人と結婚するケースもあり、外国の介入を招くケースが想定される。

 

そうして守られてきた、皇室を私達が一時の流れに任せて、変えてしまって良いものか?

 

 

 

 

 

私が書いているものでは、わかりずらいという方、わかりやすく書かれているブログがありましたので、こちらも是非読んでみてください。

 

昭和天皇、上皇陛下がいかに戦われてきたか、多くの人に知っていただき考えてほしいと思います。今現在最適な本は「天皇家百五十年の戦い」です。民主主義の我が国では、まず私たち国民が賢くならねばなりません。

がんばりましょう\(^o^)/、

 

 

そもそも本来は、皇室の事は皇室の方々中心に決めるべきことなのです。天皇と皇室の方々が一番、皇統の歴史をお分かりですし、表に出ていない口伝で伝わっていることもあるでしょう。

しかし、現在の皇室会議がいかに皇室の方々をないがしろにしたものであるか、戦前と戦後の違いが分かりやすく図になっているツィートがありました、違いが分かりやすいかと思います。これをみて、今回の御代替わりはどう決められたかも考えてみてください。特例法がどのように決められたか、有識者会議の人選はどのようなものだったか。

 

 

 

「天皇家百五十年の戦い」に登場する内閣法制局について語る、竹田恒泰氏↓

衆議院、参議院満場一致で決定した御代替わりなのに、「譲位」と言ったら天皇の意思になるから違憲で、「退位」なら合憲?国が決定したんだから譲位と言っても問題はない。

 

 

天皇と皇室を

御守りするのは

私達国民しかいません

 

本日、皇室の方への気になるコメントがあったのですが、そのコメントをアップしない替わりに以前も書いた江崎さんが仰っていた言葉を貼ります。また「天皇家百五十年の戦い」の9章を読むことをお薦めします。2019.5.7

我々国民がどうあるか?

 

リンクにもなっていますが、以下の内容です。

 

現在、皇室に関して色々とあげつらう人達が非常に多くいます。その中には保守と言われる人達も多くいます。 しかしそのようにあげつらうことは、言挙げせぬ国であるはずの日本の国柄とは思えません。

 

このような中、代替わりが行われることになりますから次の御代となる皇太子殿下や妃殿下、そして日本は大変です。

 

日本には民、つまり国民が皇室(日本)を支えるという伝統があるはずです。この伝統を我々が引継いでいけば日本の未来は盤石でしょう。しかしこの伝統を我々が引継がなければ、日本のこれからは危ういことになります。

 

皇室に対してあげつらう人達は「皇室がどうあるか?」ということを言っているけれども、そのあげつらっている人達自身はどうなんでしょう?すべきことを、国民としての責務を果たしているのでしょうか?そもそも「皇室が(人が)どうあるべきか?」ではなく、「我々国民(自分自身)がどうあるか?」が重要ではないのか?

 

 

「皇室がどうあるか?」

ではなく

「我々国民がどうあるか?」