評論家やコメンテイターは、ただ正論を言うだけで、学者は、ただ正論を言い、その論拠を提示するだけで、事足ります。もちろん、そうすることも、大変な仕事であることは、申し上げるまでもありませんが。
政治家は、結果が全てだと、僕は思っています。正論を言うだけ、もしくは、正論を言い、その論拠を口頭で上手に説明するだけでは、早晩、「言うだけ番長」などと揶揄されます。結果が、伴わないからです。
結果が伴わない政治家が、「私は、こんなに頑張りました」と言ったところで、「よく、頑張ったね」と評価してくれるのは、支援者のうちの、ほんの一部の人だけです。
実質的に一党独裁で、普通選挙が行われず、そういう党の幹部でさえ、時の権力者の意に反し、ハンストを行う若者の面前で、若者に対し謝罪し、若者の健康、命を気遣い、ハンストの中止を呼びかければ、即、失脚する、そのような国において、現に、自由を奪われ、耐え難い立場に置かれ苦しんでおられる人々の目に、結果が伴わない政治家、つまり、安全な場所にいて、自らの政治生命が危うくならない範囲の言動しかしない政治家は、果たして、どのように映るでしょうか。
隣国の中華人民共和国では、明日、10月1日から、7連休。明日、建国70周年を祝う式典が催されます。今月初日の投稿で、その関連記事のリンクを貼りました新型ICBM「DF41」のお披露目が予想される軍事パレードも、盛大に行われるようです。
過日、香港を訪れた際は、「10.1」への結集を呼びかけるビラが、歩行者用の通路などに貼られているのを、時折、見かけました。中共側が、マスクを着用した便衣兵を一般市民の中に紛れさせ、便衣兵に、同時多発的に火炎瓶(petrol bomb)を投げさせて、治安の悪化を演出し、非常事態を宣言することは、いとも簡単です。
特に、明日からの1週間、香港の皆さんの身の安全が案じられますが、政治家ではない僕にできることは、実質的に何もありません。お祈りをすることしかできず、一日本人として、只々、情けなく申し訳ない限りです。
『願栄光帰香港』に関する、YouTubeのこのチャンネルで、歌の一部ではなく全体の日本語歌詞が、見つかりません。差し出がましいことではありますが、英語版(929公開書簡は、この動画の概要欄にあります)を意訳し、日本語歌詞を書かせていただきました。どうか、お許しいただきたいと、存じます。
我らの故郷(ふるさと)に
囚われ人(びと)の涙が
これ以上落ちぬよう起(た)ち上がろう
香港に自由あれ
恐れの中でなお
血を沸(わ)かせ声広げ
己を信じ前に進もう
香港に栄光あれ
闇夜(やみよ)が訪れても
我らの声は響きわ・た・る
今こそ戦おう
勇気と知恵を携(たずさ)えて
さあ夜明けの時がきた
香港を取り戻そう
次の世代のため時代革命
香港人に栄光あれ
以下は、参考にさせていただきました英語版の歌詞です。
We pledge: No more tears on our land,
In wrath, doubts dispell’d we make our stand.
Arise! Ye who would not be slaves again:
For Hong Kong, may Freedom reign!
Though deep is the dread that lies ahead,
Yet still, with our faith, on we tread.
Let blood rage afield! Our voice grows evermore:
For Hong Kong, may Glory reign!
 
Stars may fade, as darkness fills the air,
Through the mist a solitary trumpet flares:
Now, to arms! For Freedom we fight, with all might we strike!
With valour, wisdom both, we stride!'
 
Break now the dawn, liberate our Hong Kong,
In common breath: Revolution of our times!
May people reign, proud and free, now and evermore,
Glory be to thee, Hong Kong!
以上
佐藤 政則(SATO, Masanori)