兵庫県人と致しましては、見るに堪えない『センチュリー』騒動 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

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 感染症の影響で大変な折りですが、本日、11月6日は、山陰や北陸などで、かに漁の解禁日だそうで、あのみうらじゅん氏も注目されているらしい、かにのシーズンが到来しました。明日以降来春まで、JR西日本の臨時列車『かにカニはまかぜ号』が設定されていて、その行き先は浜坂(はまさか)駅。この駅がある兵庫県の新温泉町は、日本海に面しています。

南に飛んで、国生みの神話でおなじみの淡路島の最高峰、諭鶴羽山(ゆづるはさん)がある兵庫県の南あわじ市は、瀬戸内海だけでなく、太平洋にも面しています。

 

 そのような兵庫県の首長が使用する公用車『センチュリー』を巡る騒動に関する記事を、過日、少しだけ目にしました。気が滅入りそうな記事に触れて、これ以上、気が滅入らないように、なるべく、そういう記事を避けるよう心掛けているので、詳しくは存じ上げませんが、当の首長は、センチュリーのエンジンの排気量などを明示されて、何やら、センチュリーにご執心のご様子。

エンジンの排気量などを、やたらと云々されていらっしゃるので、僕は、てっきり、その首長ご本人が、センチュリー以外の車両を公用車として過去にずっと運転され、困ったことがあってのご発言かと思っていました。が、どうやら、あの手の車両には、運転手が別におられて、首長ご本人が運転されている訳ではないみたい。

 

 仮に、公務で雪の戸倉峠(とくらとうげ)を度々越えることを、その首長が想定されて、エンジンの排気量などを云々されていらっしゃるのであれば、選ぶべきは、センチュリー以外の、排気量の大きい車両でしょう。

首長は、全体の奉仕者である公務員です(憲法15条2項)。全体の奉仕者である兵庫県の首長が、後部座席、もしくは、助手席で、執務をしたり休憩したりする車両として、なぜ、センチュリーを選択するのか。僕は、全く、解せません。

 

 それなりに人口の多い兵庫県の現在の首長は、2001年の夏に就任し、以後、隙間なく多選され、現在、5期目であること。紆余曲折の末、2006年に開港した神戸空港を巡る諸問題。それらによって、兵庫県人として、心ひそかに恥ずかしい思いをしている中、今般、見るに堪えないセンチュリー騒動があり、当方、気が滅入るばかりです。

 

 

神奈川県横須賀市にて

佐藤 政則