常人では想像できないような心の傾向が見受けられる政治家の、動き | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

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 過剰な自己愛。流暢な語り口。共感性や良心、そして、嘘をつくことに対する罪悪感の、常人では想像できないほどの欠如。最近流行りの外来語を使って申し上げるならば、政治家というのは、職業柄か、サイコパス的な心の傾向が見受けられる人が多いように思います。

その真逆にいた人物であったように思われる趙紫陽。六四天安門事件の直前に、天安門広場でハンストを行う学生を心配し、拡声器を持って彼らの目の前に現れ、彼らに謝罪しハンストの中止を呼びかけた政治家です。彼は、この直後に失脚し、復活することなく他界されました。

 

 一人の政治家が、権力の座に長く座り続けると、統治機関が腐敗するから、大抵の国や地域では、任期に縛りを設けています。その任期の縛りを、わざわざ、緩めたり取っ払ったりしても、なんの痛痒も感じない政治家。記憶に新しい事例を申し上げれば、安倍晋三氏、習近平氏。

2011(平成23)年3月11日以降、精神的な衝撃が大きくて、電気を湯水のように使うことに強いためらいを感じ、今現在も、エアコン、冷蔵庫、テレビ受像機などを、自宅で使う気になれず、既に心が折れている僕などから見れば、ご両人とも、サイコパス的な心の傾向が見受けられます。

 

 そのような心の傾向が見受けられる政治家なら、どう動くか。節目の日の前に、一体、誰を解放し誰を守る軍隊なのか、日を追うごとに分からなくなっている軍隊を動かし、多くの国で、非難決議や経済制裁決定の嵐が巻き起こる中で、節目の日を迎える(過剰な自己愛が、それを許さない)のではなく、節目の日を過ぎてから、香港の人民を解放しない軍を、何も気にせず、思う存分、動かそうとするのではないでしょうか。

 

 六四天安門事件の轍を踏まず、つまり、戦車と香港人が対峙する絵が世界に配信されるようなことを回避しながら、香港人の政治活動を押さえ込むために、10月5日土曜日の未明、香港MTRの終電から始発の間に、一気に、装甲車を移動させ、香港島の幹線道路を装甲車で埋め尽くし、幹線道路を完全封鎖するのではないか。「この日が、最大の危険日である」という僕の認識は、今のところ、変化なしです。

拡声器を持って天安門広場に現れた趙紫陽のような政治家は、もう、おられないでしょう。「直球だけでなく、硬軟取り混ぜた策、ある意味で、手練手管(てれんてくだ)を同時進行させる」したたかさを、香港の若者が持っておられるか。その辺りが、すごく気になっていて、3年前の選挙で、なんの結果も出せなかった自分を、つくづく情けなく思っております。申し訳ございません。

 

 

兵庫県姫路市にて

佐藤 政則

 

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