昔のことなので、細部まで正確に覚えてはいないのですが、20年ほど前、中華人民共和国(以下、「中国」と略します。因みに、中国語の「中国(Zhongguo)」という略記は、たかだか70年ほどの歴史しかありません。日本語の「中国(ちゅうごく)」は、古来から、現在の山口・島根・鳥取・広島・岡山県を指す言葉です。)の上海市にある上海站(上海駅)の駅前に行ってみたことがあります。郊外に伸びる長距離列車に乗るためではなく、単純に、駅前の様子を見てみたかったからです。
諸々の事情があり、当時、僕は度々、上海市を訪れていたのですが、地下鉄とバスばかり利用していて、郊外に伸びる長距離列車には乗ったことがなく、せっかく、春節(旧正月)の時期だから、上海站だけでも見ておこう。そう思い、行ってみたのですが、あまりの人の多さに、びっくり。中国は、春節と秋の国慶節(10月1日)の時期は、大型連休の時期です。いわゆる農民工の人達が帰省したり、最近では、経済的に余裕のある層が旅行に出掛けたりする時期です。
僕は、かなりの心配性なので、この春節連休と国慶節連休の前後は、中国共産党政府が、怪しげな動きをするのではないかと、懸念することがあります。実質的に一党独裁の彼(か)の国では、国民の、政府に対する不満や不信感は、尋常ではありません(だから、お金しか頼るものがなく金銭欲が強くなる傾向がある)。
中国国民が、帰省や旅行のことで頭がいっぱいになっていたり、帰省や旅行で忙しかったりで、デモに参加したりしづらい時期を狙い、中共が動くのではないか。香港人の民主化運動に対する、中共側の、私服の便衣部隊を投入しての身体攻撃を含む各種押さえ込み活動(深圳湾体育センター)が強化される中、僕は、そのようなことを危惧しています。
没有普選、不是共和国。
(普通選挙が実施されなければ、共和国ではない)
香港人、加油。
(香港人に、エールを送ります)
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則
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