どのような選挙においても選挙区を複数にする場合は、各選挙区における当選人の数と選挙人の数の比(ratio)を揃えないと(端数を切り捨てれば同じになるよう、毎回、調整しないと)、公平な選挙を行ったとは、言えないのではないでしょうか。
そういう意味で、「唯一の、選挙区割りをしない国政選挙である、参議院議員通常選挙における比例代表選出議員の選挙(公選法12条1項及び2項)の結果こそが、日本国民のうちの有権者(=選挙人)全員の総意を、最も正確に表している」と、僕は考えています。で、その結果を見てみますと、
(旧自治省でもある総務省のサイトで、今般の第25回参院選の結果が見付からないので、第25回参院選に関しては、選挙ドットコムさんのサイトからの引用です。第24回から第21回までの参院選の結果は、総務省のサイトにリンクがあるXLSファイルからの引用です。得票率上位4位までを転記します。)
第25回(2019年7月21日に執行)
1. 自由民主党 35.37(%)
2. 立憲民主党 15.81
3. 公明党 13.05
4. 日本維新の会 9.8
第24回(2016年7月10日に執行)
1. 自由民主党 35.91
2. 民進党 20.98
3. 公明党 13.52
4. 日本共産党 10.74
第23回(2013年7月21日に執行)
1. 自由民主党 34.68
2. 公明党 14.22
3. 民主党 13.40
4. 日本維新の会 11.94
第22回(2010年7月11日に執行)
1. 民主党 31.56
2. 自由民主党 24.07
3. みんなの党 13.59
4. 公明党 13.07
第21回(2007年7月29日に執行)
1. 民主党 39.48
2. 自由民主党 28.08
3. 公明党 13.18
4. 日本共産党 7.48
いかがでしょうか。世間では、「安倍一強」などと言われているようですが、実際のところ、自民党は、既に、公明党との選挙協力がなければ、政権を維持できない政党になっているのではないでしょうか。半年ほど前に、「自由民主党ではなく自由民主公明党、自民(じみん)党ではなく自明(じめい)党と、呼びたくなる」と、僕は述べましたが、今もそう思っています。
いや、でも、公明党の得票率は、ぶれないですね。いわゆる無党派層に左右されない(言い換えれば、無党派層はあまり投票しないかも知れない)けれど、固定票が堅い、しっかりされているということでしょうか。この結果を見て、皆さんは、どのように思われますでしょうか。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則
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