戦没者を追悼するための法定休日が、ある国とない国 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 米国と日本の間には時差があるので、今現在の時刻、米国は、まだ、5月29日で、いわゆる「メモリアル・デー(Memorial Day, or Decoration Day)の週末」です。こんな大切な日が「固定された日(fixed date)」ではなく、多くの役所を三連休にするために、「5月の最終月曜日(the last Monday in May)」を、戦没将兵追悼記念日の日としていることは、「如何なものか」と思いますが、では、翻って、我が国の法定休日は、どうでしょうか。

 我が国の法定休日は、今年から、また一つ増え、年間16日あります。針が飛ぶレコード(録音盤)のように、同じことを繰り返し申し上げますが、昭和の初期において、法定の休日は、年間11日でした。現在の法定休日のうちの幾つかのように、なぜその日が選ばれたのか、根拠が曖昧であったり薄弱であるものはなく、11日のどの日も、「国旗を掲揚しよう(半旗も含めて)」と素直に思える日であったと、僕は考えています。

 我が国の現在の法定休日の中に、「戦没者を追悼する日」は、ございません。みどりの日、こどもの日、海の日、山の日、敬老の日、体育の日、本当に、このような日が、必要でしょうか。こどもの日と敬老の日に関して申し上げるなら、我が国では、古来、全ての日が、こどもの日であり、敬老の日であったはずです。
これらの日よりも、4月28日や8月15日のほうが、法定休日にするのに相応しい日であると、僕は思っています。4月28日は、「1952年4月28日に起きた出来事を記念する日」として、そして、8月15日は、「軍人、非軍人を問わず、戦没者を追悼する日」として、です。

 皆さんは、我が国の現在の法定休日を、どう思われますでしょうか。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則