こうやって、日々、文章を綴り、長過ぎず短過ぎず、ある程度の長さに収まるように整理してから、不特定多数の方々に見ていただける場所に、ぽんと置かせていただく。そういう行為は、実は、自分自身の頭の中を整理するのに、すごく役立ちます。
30年を一世代として、ほんの一世代前、まだ、売上税なるもの(この税目を消費税と呼ぶことに、僕は、今もって抵抗を感じます)が導入される前、そのような頃は、民生用の電子情報機器にアルファベットとアラビア数字以外の文字を入力することは、至難の技で、カタカナが入力できれば、それだけで御の字でした。
その頃、現在のブログ投稿と同等のことをするには、おそらく、「手書きの文章をガリ版(謄写版)でわら半紙に刷り、駅頭や人通りに立って配布する」しかなく、ブログという場があることに、感謝する次第です。
昨春から10か月ほど、ブログの投稿が滞っていたのですが、その間、「こうやって、ブログに拙文を上げる(アップロードする)のは、自分の頭の中を整理しているだけで、誰のお役にも立っていないのではないか」という思いが強く、全消去して、このブログを終わりにしようかとも、思いました。
が、たまたま、「下方硬直性(downward rigidity)」という言葉に接したときに、ふと、「人の世、社会というものは、特に心の面を見れば、下方ではなく"上方"硬直性があるのかな。社会がダメになっていくのは簡単、落ちるのは、あっという間。社会の各所で皆が努力しているから、少なくともこの国は、総じて治安が保たれている」と思い、「枯れ木も山の賑わい」という言葉もあり、ブログを再開致しました。
遅くなりましたが、新年の挨拶です。本年も、どうぞ、宜しくお願い致します。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則