お金の使いぶりを見れば、どのような生活を送っているか、生活ぶりが、おおよそ分かるのと同じで、政治団体の資金の流れが公開され、それを閲覧すれば、政党や政治家の活動ぶりが、おおよそ分かる。そのようにして、政党や政治家の活動が、国民の不断の監視と批判の下において、行われるようにする。
万が一、政治家が、政治資金を、正当な政治活動以外の活動に充てるようなことがあれば、国民は、「所詮、あの人は、そういう人だ」と、見限るでしょう。そして、その思いを、次の選挙の際の投票行動に、反映させるでしょう。行為の善し悪しと、結果の善し悪しが、順当に結び付く。つまり、因果応報ということです。
選挙区選出の参議院議員の地元秘書が、当該参議院議員の資金管理団体である政治団体の資金を使って、SMバーと呼ばれるバーを利用しても、その支出を政治資金収支報告書に正しく記載するならば、どの法令にも違反しません。くだんの地元秘書が、SMバーを、単なる気晴らしで利用するのか、もしくは、政治活動をする中で、必要に迫られて利用するのかを問わず、どの法令にも違反しません。
「その時その場に、居合わせなければ、政治活動上、有益な、なんらかの情報が得られない」という状況に置かれれば、大抵の人は、その時その場に、居合わせるでしょう。その場が、SMバーであろうと、キヤバレーであろうと、出向くでしょう。
SMバーが「口にするのも汚(けが)らわしいところ」かどうか、そんなことを国会で議論して欲しいなどと、日本国民のうちの誰が、思っているでしょうか。国民が知りたいことは、SMバーを、単なる気晴らしで利用したのか、もしくは、政治活動をする中で、必要に迫られて利用したのか、つまり、政治資金を使ってSMバーを利用するに至った経緯でしょう。
呆れ返って、落ち込んでばかりいる訳にも参りません。一日本国民として、出来ることはして参りたいと、思っています。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則