原点に立ち返り簡潔であることもまた、武士の道か | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 一昨日は休日だったのですが、職場で定期健康診断があり、受けて参りました。元々、どちらかと言えば、病院などに行くのは好きではなくて、健康診断などの検査も、できれば避けたいと、僕は思っています。
しかし、労働安全衛生法に基づく健康診断は、労働者である僕に受ける義務がある(同法66条5項)ばかりでなく、事業者に、労働者を受けさせる義務があり(同法66条1項)、受けないと担当者に迷惑をかけることになるので、受けて参りました。

 僕は、重い病、例えば、癌に冒されたら、できれば、「それも運命」と受け止め、死に支度を整えたいと、元気である今は思っています。だからといって、投げ遣(や)りになっている訳では、ございません。
過日、「運転手に限って言えば、車体の最前部に運転席を設け、シートベルトを着用せず、一切の安全装置を実装しなければ、否が応でも、安全に運転せざるを得ないので、そうすることが、最も効果的な安全確保策」と、書かせていただいたのと、同じ考えです。

 (1)「この国には、高度な医療を行う医師もいるし、そのための施設もある。また、公的医療保険制度もある。もし、重い病気にかかったら、それらを十二分に活用しよう」と思って、生きるか。もしくは、(2)「重い病気にかかっても、自分は、それを治す技術を持っていない。自分にできることは、日々、節制して、摂生、養生に努めることだけ」と思って、生きるか。
前者と後者、どちらが、武士(もののふ)の道に、より近いでしょうか。

 僕は、公的医療保険制度は、一国一保険者にすべきであると、強く思っています。職域で分け、自営業者と無職者は地域で分け、はたまた、高齢者は年齢で分け、その結果、公的医療保険制度は、乱立状態。保険者の数は、3457(= 1881 + 1 + 1443 + 85 + 47)です。
官僚は、とかく仕事、いや、ポスト、うーん、遠慮せずに申し上げますが、天下り先ポストと、その予算(のほとんどは、人件費、つまり、天下った人が受け取る報酬と退職金)を確保したがる傾向が、大変強いです。3457保険者のうち、3456保険者は、要りません。

 話が逸れてしまいました。色んな経験を経て、原点に立ち返り、その結果、簡潔になる。簡潔さや武士道の精神、政治においても、忘れてはならないと、僕は思っています。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則