先日、たまたま、国交省のウェブサイトを閲覧していたら、10月14日の「鉄道の日」前後に発表される第13回日本鉄道賞の募集のお知らせが、掲載されていました。因みに、昨年の応募件数は、27件だったようです。
国交省「鉄道の日」実行委員会によれば、日本鉄道賞は、「鉄道に対する国民の理解と関心を深め、国民の強力な支持を得るとともに、鉄道の一層の発展を期することを目的として、鉄道開業130周年の記念すべき年にあたる平成14年に創設された表彰制度」だそうです。
で、表彰とは何ぞやということで、国語辞典(スーパー大辞林)を開いてみると、「善行、功労、成果などを公にし,ほめたたえること」と、ありました。
この日本鉄道賞は、善行、功労、成果のうちのどれに関する表彰かと言えば、成果に関する表彰でしょう。勲章や褒章は、善行、功労に関する表彰でしょう。功(いさお)とは、「国家、民族、社会などに対する功績」(スーパー大辞林)のことで、単なる成果、成績とは、少し違うようです。
勲章や褒章は、まかり間違っても、「俺って、勲章もらって当然の人じゃないですか。俺に勲章くれますよね」と、自分で自分を推薦する表彰制度ではありません。
「そんな当然のことを心得ていない日本国民など、いない。現に、勲章や褒章を授与された人はみな、『私のような者がいただいて、本当によろしいんでしょうか』と、おっしゃっています」と、みなさん、お感じになっていると思いますが、悲しいかな、この国に、自分で自分をノーベル平和賞に推薦して嬉々としている人、それを嬉々として報道する報道機関、その報道を見聞きして嬉々としている人が、それなりの数、居られることも、厳然たる事実です。
なので、心ならずも、「教育をなおざりにしたまま、議会制民主主義を押し進めれば、国民は、全体として劣化し、国力が低下します」と、申し上げざるを得ません、悲しいことです。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則