消費税と地方消費税。どうしても、「寄ってたかって」という言葉を、連想してしまうのは、僕だけでしょうか。それ以外の言葉が、全く思い浮かばないんです、どうしてでしょうか。
たばこ税と地方たばこ税(道府県たばこ税と市町村たばこ税)に関しては、両税目とも、最終的には、たばこの小売定価に含まれて、たばこを購入される人が負担しますが、たばこ税の主な納税義務者は、製造たばこの製造者で、地方たばこ税の納税義務者は、卸売販売業者等であり、一応、納税義務者が異なります。
前にも、一度、紹介させていただいたことを、今一度、書かせていただきますが、卒倒なされないよう心して、次の文を読んでください。地方消費税の課税標準額(税を課す対象となる金額)は、国税である消費税の税額そのものです。そして、消費税も地方消費税も、納税義務者は、全く同じです。
一事業者の一つの行為に対し、二つの税目を課すという、離れ技。この離れ技を言い表すのに、「寄って、たかっている」という言葉よりも、もっと適切な言葉は、他にあるでしょうか。
からくりを申し上げれば、国税である消費税の税額が増えれば、自動的に、つまり、地方税法を一切改正せずに、地方消費税の税額も増える、そういうからくりになっています。
地方消費税の税率は、前年度末日までは、25%でした。本体価格100円の品を買えば、国税の消費税が4円、地方消費税は「4円 x 25%」で1円、合計で105円支払っていました。それなのに、あぁ、それなのに、「こっそり」という表現は不適切なので、決して使いませんが、地方消費税の税率は、今月初日に、25%から26.984%(=63分の17)に、引き上げられました。
(時間がなくなってしまったので、ここでアップロードさせていただきます)
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則