9条2項が何を誘発し、平和を招いているのか、遠ざけているのか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 前回の投稿で、「全てのものは、多かれ少なかれ、相互に関連し合っている」と、書かせていただきましたが、「相互に影響し合っている」と申し上げることも、できるでしょうか。

 今の、くたびれ果てた自分自身を思えば、信じ難いことですが、こんな僕にも、若かったころがあり、たまには、休みの日に、自家用車の助手席に同年代の女性を乗せて、物見遊山をしに出掛けるようなこともありました。

 その人を迎えにいくと、その人は、よく、缶コーヒーを持って乗車し、助手席の前のダッシュボードの上に、缶コーヒーを置くことがありました。ダッシュボードの上面に、曲面ではなく平面の部分があったので。僕は、「そこに、物を置かないでくれよ。まっ、どこかで開けて、飲み終わるまで、我慢、我慢」と、心の中でつぶやき、その未開栓の缶が倒れないよう注意しながら、迷路のような世田谷の道を、運転したものです。

 その人は、「僕が、訳あって、ペットボトル入りの飲料をあまり飲まず、また、アルミ缶よりもスチール缶の飲み物を優先して飲む」ことを、知っていたので、缶コーヒーを携えて乗ってきていたと思うのですが、「ダッシュボードの上に置いた缶コーヒーが、僕が運転しても倒れない」ことを、さも嬉しそうに、他人の前で話題にすることが、ありました。

 「そういう君だから、そういう対応をしているのであって、別の人が、多少なりとも運転に支障をきたすようなことをすれば、そういう対応はしないよ」という思い。相互に影響し合い、相互に次の行動を誘発し合う
ということは、成らず者が幅を利かせる国際政治の場においては、常に、毅然とした対応をしなければ、成らず者の蛮行を誘発してしまう、ということです。

 魚釣島において、そして、クリミア半島において、成らず者は、常に、隙あらばという態勢で狙っていますし、狙っていました。この国の現行憲法の9条2項が、何を誘発しているのか、そして、結果として、平和を招いているのか、遠ざけているのか。ノーベル平和賞に自らを推薦して、おかしいとも思わず嬉々として居られる方々は、今一度、よく考えていただきたいと、僕は、思って居ります。


横浜市栄区にて
佐藤 政則