私達は、「超長期間の低線量被曝実験」の被験者か | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 以前、私が食品スーパーで買い物をしているのを、たまたま、知り合いの人が見かけ、その場では、顔を合わせなかったが、後日、「この前、スーパーで見かけたけど、手に取った商品を、やけに熱心に眺めていたよね」と、言われたことがある。

 原産国を確認したり、着色料が入っていないかどうかを確認するために、商品を手に取り、眺めていたのだと思う。もちろん、よく購入する定番の商品は、確認済みなので、さっと買い物かごの中に入れるが、定番ではない商品は、なるべく確認してから、購入するしないを決めるようにしている。

 食材を買ってきて、自分で調理をし、味を整え、器に盛る前に、もし、色つやが良くなかったら着色料を加える人は、どれくらい居られるのだろう。そもそも、自宅の台所に、着色料を常備されている人は、どれくらい居られるのだろう。

 人間以外の生物を使って実験をし、問題がないと判定された食品添加物だけが使われているらしいが、そのように説明されても、疑い深い私は、なんだか、釈然としない。仮に、実験に使われた生物と人間が似ていて、ほぼ同じ種類の生物だとしても、「40年、50年、摂取し続けて、問題が生じないかどうかの実験」は、まだ誰もしていないはずである。

 こうやって市販され、多くの人が、「美味しい、旨い、コクがある」などと言って、被験者ではなく消費者として、自らすすんで継続して食べてくれている現実こそ、立派な「40年、50年、摂取し続けて、問題が生じないかどうかの実験」ですと、言ってしまえば、それまでかもしれないが。

 「超長期間の、放射性廃棄物などの核分裂生成物による低線量被曝」について書こうと思い、その前置きとして、食品用の着色料を採り上げたら、長くなってしまいました。厚労省の人口動態統計(クリック後、図6を参照)に拠れば、死因順位第1位の悪性新生物により死亡する人の比率は、上昇を続けていて、頭打ちになる兆候や気配は、まだない。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則