北方にあった領土と東方にあった領土の、日本への返還 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 1月が過ぎれば、当然、次は、2月がやってくる。米国のみの意向により、完全変動相場制に移行されてしまってから、間もなく40年が経とうとしているが、2月を前にすれば、当然、外交や国防、領土保全の問題を、優先させない訳には行かないだろう。

 北方領土という、かなり曖昧な言葉があり、日本国外務省も、この言葉を使っている。稚内、名寄(なよろ)、旭川の人から見れば、択捉も、国後も、色丹も、歯舞(はぼまい)群島も、東方にある。難癖をつけようという訳ではない。

 どう考えても、日本国民が北方領土と言えば、それは、「条約に基づいて、つまり、当事者間の合意に基づいて、日本に正式に編入し、その後、別の条約に基づいて、日本が放棄した南樺太」を指すことは、地図を見れば、明白だろう。
そして、日本国民にとって、「条約に基づいて、つまり、当事者間の合意に基づいて、日本に正式に編入し、その後、別の条約に基づいて、日本が放棄した千島列島全島」は、敢えて言うなら東方領土であることも、地図を見れば、明白だろう。

 有効ではない、つまり、無効な宣戦布告をして武力攻撃をすることによって、土地とその土地に関連する全ての諸権利を奪い取り、その後何十年、何百年、何千年、「これは、私のものだ」と言い張り続けても、国際法上、不当に奪い取ったものは、そういう成らず者のものには、決してならない。

 第二次世界大戦後67年間余りにおける、世界秩序の維持や世界経済の発展に対する、日本の貢献を考えれば、北方にある南樺太と、東方にある千島列島全島の、日本への返還の議論を始めるべきときは、既に、来ているのではないか。
地球は、成らず者の惑星ではない。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則