巷では、「第二次安倍晋三内閣が長期政権になるかどうかは、今夏に行われる参院選次第だ」と、よく言われている。
けれど、単に「長期政権になるかどうか」ということであれば、「安倍氏の次に首相になるべきは、私だ」と宣言し、かつ、多くの者から「人の上に立つ器の人物だ」と思われている適任者が見当たらない以上、今夏の参院選で、よほど負け込めば、話は別だが、そうでなければ、第二次安倍内閣が、1年や1年半で終わることはないだろう。
「長期安定政権」になるかどうかは、今夏の参院選(改選は、121議席)において、自公で64議席を取れるかどうかが、一つの目安になるのではないか。私は自民党員なので、もちろん、党員としては、自民党単独で73以上の議席を取り、第二次橋本龍太郎内閣以来、15年振りの自民党単独内閣誕生を目指すべきだと、思っている。
政党の本質をよく考えれば、「戦う前から連立ありき」が、政党のあるべき姿でないことは、党派を越えて、ご理解いただけるのではないか。
第1段落の中ほどで、「適任者」という語を、使わせていただいた。昨秋に行われた自民党総裁選に立候補した者は、党の要職に就いている石破茂氏と先月下旬に退院したばかりの町村信孝氏を除き、閣内にいる。仮に、安倍おろしという動きがあって、その結果、安倍内閣が総辞職した場合、閣内にいた者が、「次は、私だ」とは、基本的には言えない。内閣は、「国会に対し連帯して責任を負ふ」からだ。「国会に対し」ということは、「全ての日本国民に対し」ということである。
天道無親 恒与善人。特に、首相の決断や行動は、選挙が近いということによって左右されてはいけない。安倍首相は、事なかれ主義を排し、懸案事項に臨んでいただきたい。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則