常在戦場。常に「最後のリサイタル」だと思い歌うこと | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 横浜の保土ヶ谷出身のコラムニスト、青木雨彦さんが、淡谷のり子さんにインタビューをしたときの逸話を、随分前に、紹介させていただきました。

 青木さんは、「淡谷さんが、毎回、最後のリサイタルと銘打って、リサイタルをされること」を指して、「おかしくないですか」と、淡谷さんをなじった。そうすると、淡谷さんは、風雲急を告げる昭和20年の春に、慰問で鹿児島県の鹿屋(かのや)を訪れた時の話を、静かに話された。

 慰問先の鹿屋で、歌うことが禁じられていた「別れのブルース」を歌ってくれと言われ、淡谷さんが歌われると、歌っている最中に、席を外す若者がいた。後で、淡谷さんが、「失礼ではありませんか」となじると、「彼らは特攻隊で、先ほど出撃しました。出発間際まで、あなたの歌声を聴きたくて、聴いていたんです」とのこと。

 この期に及んで、「緊張感を持って対応を」と指示されたそうだ。海保のみなさん、自衛隊のみなさんは、常に神経を研ぎすまし、緊張感を持って対応している。
この期に及んで、「お互い退かないなら会う意味ない」とも、おっしゃているそうだ。国際法も、物事の道理も、理解できない隣人が居れば、会って、諄々と説明する。それが外交だ。

 大至急、内閣不信任決議案を可決すること。自民党新総裁には、その必要性、緊急性を、全衆議院議員に説明し、その過半数の者を説得できる者が選ばれるべきだと、私は思う。

 常在戦場。常に「最後のリサイタル」だと思い歌うこと。明日、9月22日は、淡谷のり子さんの命日です。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則