止むに止まれぬ事情があって、私が、初歩の中国語(簡体字)を、少しかじり始めた頃、中華人民共和国の国家主席は、江沢民氏だった。当時は、パソコンのフォントの種類が、今ほど豊富ではなく、手持ちのブラウザーソフトで、簡体字のページを表示させるのに、四苦八苦した覚えがある。
試行錯誤の末、ようやく、簡体字のページを開いてみたが、簡体字のなかには、元の字と印象が異なるほど、ばっさりと簡素化された字もあり、戸惑った。江沢民氏も、鄧小平氏も、重慶市も、武漢市も、airport、空港を意味する機場も、簡体字で表記されると、あれっと思い戸惑ってしまう。
中国語の簡体字は、正字に対する略字ではなく、正字自体を改定したもので、ばっさりと簡素化されたあの字が、中華人民共和国の公用語の正字である。
中国共産党は、1949年の建国以降、文革が始まる頃までに、簡体字の導入を推し進めた。元の字を知っている者が戸惑うほど、ばっさりと簡素化した文字を導入した目的は、識字率を向上させることだろう。その結果、どうなったのだろうか。
そもそも、それぞれの国の公用語の歴史は、千差万別であり、識字と非識字の線引きも、数値化して峻別できるものではないので、ざっくりとしか申し上げられないが、「もし、国連安保理の常任理事国という括りで見るならば、中華人民共和国の識字率は、他の4か国の数値と比べ、かなり見劣りする」と申し上げても、それほど的外れではないと、思う。
「その島の近辺には、かなりの量の天然資源がありそうだ」という調査結果を聞くや否や、その島の領有権を主張し始めて、何とも思わないならず者と、我が国は、尖閣諸島に関し、対峙している。早々と強制送還した結果、10月の再上陸を予告される始末。10月1日は、国慶節と呼ばれる、中華人民共和国建国の日である。
それまでに、民主党内閣を倒閣できなければ、この国の外交及び国防は、どうなってしまうのでしょうか。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則