危機感の欠如か、想像力の欠如か、それともやる気の欠如か | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 私が小学生のときの通学路は、少し弧を描くような経路になっていた。今、無料の地図ソフトである"Google Earth"で測ってみると、学校までの直線距離は760mで、通学路の距離は1080m。

 今は、農地法4条1項や5条1項に基づき、田んぼから住宅用地などに転用されたところも部分的に存在するが、家と学校の真ん中に田んぼがあり、田んぼを迂回するようにして、通学していた。

 秋になり稲刈りが済み、稲穂が掛け干しされるころになると、「田んぼの中を突っ切ったら、もっと短時間で登校できるはず」と、心の中で思ったが、思うだけで行動に移したことはない。いくら、誰それ君ちの田んぼだからといって、勝手に入り込んだりはしない。

 が、もし、ならず者が、勝手に、誰それ君ちの田んぼの中に入り、杭を打って、何らかの工作物を作ろうとしていたら、私は、どうするべきだろうか。丸腰で戦える相手ではないので、警察を呼んだが来てくれず、丸腰の役人しか来てくれなかったら、私は、どうするべきだろうか。

 沖縄県警は、今般、沖縄県石垣市の魚釣島に上陸した日本国民10名に関する、軽犯罪法違反容疑での立件を、見送ったそうだ。
具体的には、軽犯罪法1条の中にある32号「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者」に該当する容疑での立件が、検討されていたのだろうか。

 10名の勇気ある行動に対し敬意を表して、ちゃんと立件し、彼らに、公式に意見を述べる場を、与えるべきである。なあなあで済ませることは、リスク(=望まないことが起きる可能性)が、余りにも大き過ぎる。

 もしも、入管法2条の2第1項の規定に従って在留資格を得て日本に在留する中国人が、大挙して、10名の勇気ある日本人と同じように、石垣市の魚釣島に、無断上陸をしたら、法相は、どう対応するお積もりなのか。想像力が欠如していると、言わざるを得ない。もしくは、単に、国を守る気がないのか。

 やる気がない者を法相に任命した者に、首相職を続けさせてはならない。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則