この国は、自由を尊ぶ国である。憲法13条にもあるように、公共の福祉に反しない範囲で、自由を尊ぶ国である。
靖国神社に参拝するも、参拝しないも、もちろん、自由である。「わざわざ、その場所に行かなくても、今ここで、心の中で拝んでいます」という方々も、もちろん、おられる。
靖国神社は、東京都千代田区にあるので、国民のなかには、参拝したくても参拝できない方々が、おられる。また、首都圏に住んでおられても、歳を重ねられ、移動すること自体が体力的に難しいため、参拝したくても参拝できないという方々も、おられる。
最初の段落で、「参拝するしないは、自由」と書いたばかりだが、全国民を代表する者である国会議員(憲法43条1項)、その中でも、特に、首相に指名された国会議員は、靖国神社に参拝するべきだと、私は考えている。
「参拝したいと思っているが、諸般の事情で参拝できない国民」は、望みを、叶えていない。そういう方々が、多くおられる以上、この国の首相は、たとえ「どこにいても、心の中で拝んでいます」という信条の持ち主であっても、望みを叶えられない国民を代表して、靖国神社に参拝するべきではないか。
蛇足だが、「参拝したくないと思っていて、参拝しない国民」は、その望みを、既に叶えている。
もし、この国の首相(首相は、国会議員である)に、「全国民を代表している」という自覚があるならば、参拝するという選択肢しかないはずだと思っている私は、やはり、変わり者でしょうか。
東京都港区にて
佐藤 政則