天道無親、恒与善人。天の道理、自然の摂理とは何だろうか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 歴史書を紐解けば、西暦1775年に、今で言うマサチューセッツ州で、イギリス政府軍と、植民地側の民兵が、武力衝突し戦闘が行われ、独立戦争が始まったとされる。それは、歴史を振り返れば、「あの武力衝突が、独立戦争の始まりだった」ということであり、その当時の人々は、「この武力衝突が、独立戦争の始まり」と、認識していた訳ではない。

 1789年に、フランス革命の始まりとされるバスティーユ牢獄の襲撃を目撃した人々も、同様に、「フランス革命が始まった」と、認識していた訳ではない。明治維新も、そうである。振り返ってみれば、「この変革は、御一新、維新と呼ぶに相応しい」ということである。

 別段、改革と呼ぶほどの、具体的施策の変更を、訴え提起する訳でもないのに、党の名称に、改革の文字を入れた政党が、現に存在する。
また、行政区画を、どう変更しても、近代国家における行政区画の本質は、何も変わらないが、行政区画を変更し、変更後の行政区画を道だとか州などと呼ぶ制度を推進する団体が、現に存在し、重要政策の方向性さえ決めずに、団体の名称に、維新の文字を入れている。

 私は、今はもう、と言っても、もう10年以上前からですが、丈夫な神経を持っていないので、自分が所属する団体を、改革云々、維新云々と呼んで疑念を抱かない人を、大変、羨ましく思います。

 小泉純一郎氏が、今夏のみたままつりで掲げられたぼんぼりに、揮毫された『天道無親 恒与善人』という言葉。天の道理、自然の摂理とは何か。自らの存在の小ささを棚に上げて、天道とは何かを、考えています。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則