自民党の内部機構のなかには、青年局や広報戦略局などなど、局という字が付された部署がある。その名称を見る度に、ずっと前から、ちょっと変だなと思っている。
自民党の内部機構のなかで、最上位の職位は、総裁である。その名称を見る度に、同じく、ずっと前から、ちょっと変だなと思っている。
局という字は、通常、官庁などの部署に付けられる。また、電話局、郵便局、放送局など、設立当初は、今で言う「一般職の国家公務員」が運営していた事業所や、非常に厳しい免許制の下、運営されている事業所などに、局という字が付されている。
総裁という語を見て、連想するのは、日銀総裁、国鉄総裁、電電公社総裁、近いところでは、日本郵政公社総裁、などなど。現代の言語感覚では、あまり、政党の最高責任者を連想しないと、思う。
重箱の隅をつついているようで、大変、面映ゆいが、私は、そういう言葉遣いに、中国共産党にも通じる高慢さを、ほんの少し感じてしまうので、敢えて、書かせていただいた。「平氏にあらずんば人にあらず」に似た驕りを、ほんの少し感じてしまう。
下野して3年。調査分析能力を磨いた訳でもなく、政策立案能力を磨いた訳でもない。税制ひとつ採り上げても、消費税(及び地方消費税)の税率引き上げを、主張するのみで、税収の対GDP比が下がり続けていることを、真正面から見ようともしない。
即刻、総裁選を行い、新しい執行部の下で、立党宣言の精神に立ち戻るべきではないだろうか。31歳の小泉進次郎氏が、その精神を忘れない者であるなら(おそらく、そうだろう)、氏が執行部に入っても、構わないと思う。
それくらい、今の自民党は、危機的である。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則