GDPは増えた。消費税率は引き上げた。税収は減少している | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

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実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 一週間前の当ブログで、一般会計税収の、名目GDPに対する比率の推移を載せさせていただいたばかりだが、

消費税導入の直前の年度である1988年度と、
消費税率3%の最初の年度である1989年度と、
消費税率4%の最初の年度である1997年度と、
2010年度の数値を、是非、比較していただきたい。

年度 /一般会計税収/名目GDP /税収の対GDP比
88年度/50.8兆円/387兆円/13.1%
89年度/54.9兆円/415兆円/13.2%
97年度/53.9兆円/513兆円/10.5%
10年度/41.5兆円/479兆円/ 8.6%
(税収は財務省ウェブサイトから、名目GDPは内閣府ウェブサイトから引用)


 1997年度の数値を、1989年度の数値と比較すれば、名目GDPは約100兆円増えている。そして、消費税率も、1%引き上げ、4%になった。にも関わらず、一般会計税収は、ほぼ横ばい、若干、減少している。

 2010年度の数値を、1988年度の数値と比較すれば、名目GDPは約90兆円増えている。1988年度は消費税導入前で、2010年度は消費税率4%である。にも関わらず、一般会計税収は、約9兆円、減少している。

 一般会計税収の対名目GDP比率の低下傾向は、歴然としている。

 民主党執行部と自民党執行部は、それでも、当てもなく闇雲に、消費税率の2段階引き上げを盛り込んだ法案を、通す積もりだろうか。
もし、「闇雲ではない」とおっしゃるのなら、当てを、一般会計税収の見通しを、直ちに提示していただきたい。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則