弁護士の子が弁護士になったら、その人は世襲弁護士か | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 昨日、友人に会うために岡山県倉敷市に伺った際、その友人の住まいから歩いて10分ほどの所にある、自民党の岡山4区支部長、橋本がく氏の地元事務所に、先に伺った。

 先月、出版された『61人が書き残す 政治家 橋本龍太郎』を、橋本氏の事務所で購入したいという、たわいない理由で、伺った。目的の書籍を購入し、所用を済ませ、さあ、友人との待ち合わせ場所に移動しようと思ったら、事務所入り口の扉が開いた。

 橋本がく氏が入ってこられ、突然の訪問にも関わらず、温かく迎えていただいた。まだ若く、好青年という印象。時に、記者からの質問に対し、少し嫌みな質問で返し、どちらかと言うと鼻っ柱が強いという印象の龍太郎氏と比べれば、対照的とも感じた。

 国会議員だった人の子や孫が、国会議員に当選すると、世襲議員だと、批判する人がいる。世襲議員というのは、貴族院での話である。貴族院は、現憲法の施行に伴い、廃止されたはずである。現在、721名おられる国会議員全員は、選挙で当選人となり、議員になったはすである。弁護士の子や孫が弁護士になったら、世襲弁護士と呼ばれるだろうか

 「国会議員になって、現在の制度機構の中から健全なるものを生かし、無用なるものを除き、社会的欠陥を是正しよう」という志を持つ国民が少ないことこそ、由々しき問題である。
選挙が近いかもしれない。「候補者の尊属が議員だったかどうか」ではなく、候補者自身を見て、投票をすべきである。


兵庫県姫路市にて
佐藤 政則