報いを求めず、良識を持って、国のために尽力された方々 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 いつの世にも、どの社会にも、良識を持った方々がおられる。ただ、良識を持った方々の"人口割合"は、時代により、また、地域により、かなり開きがあるのではないかと、私は思っている。

 卑近な例で申し訳ないが、車の運転一つとってみても、国や地域により、一般的な運転様式が、かなり異なる。上海では、どの車がクラクションを鳴らしているのか分からないくらい、多くの車が頻繁にクラクションを鳴らす。同一の法律が施行されている日本国内でも、黄信号、赤信号に対する一般的な行動様式は、地域によって、かなり違う。

 前回の投稿で、政治資金規正法12条1項を引用させていただいて、どこにも、「会計責任者は報告書に真実を記載する義務を負う」と書かれていない旨を、申し述べた。
政治資金規正法(昭和23年法律第194号)の歴史を振り返れば、誰がどう見ても、政治資金規正法の裏の目的、つまり、真の目的は、"とかげの尻尾切り"を可とすることだろう。

 にも関わらず、12条1項の条文が、「会計責任者は、これこれを記載した報告書を、いついつまでに提出しなければならない」となっているのは、決して偶然ではないと、私は思っている。いつの世にも、どの社会にも、良識を持った方々がおられる。そういう方々が尽力された結果、ぎりぎりのところで、とかげの尻尾切りを可としない条文が盛り込まれたのではないか。

 歴史上の人物だけが、この国の歴史を作ってきた訳ではない。報いを求めず、良識を持って、国のために尽力された方々に、感謝を申し上げたい。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則