騙す者は何度でも騙し、騙される者は何度でも騙される | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 前々回の投稿で、「原発は、実にテロに弱い」と、書かせていただいた。昨年5月2日に、米軍がパキスタンにおいて、アル・カーイダと呼ばれるテロ組織ネットワークの指導者、ウサマ・ビン・ラディンを、生け捕りせず殺害した。菅直人首相が、浜岡原発の全炉停止の要請を、最初に口にしたのが、5月6日である。時系列を見れば、あまりに、整い過ぎている。

 なので、その直後に、「テロ計画を意図的に漏洩することも、テロ行為である」と題する文章を、投稿させていただいた。そういうことも含めて、「原発は、実にテロに弱い」と、申し上げている。

 今般の原子力事故が起きるまで、ひたすら、原発は安全だとおっしゃり続けて、事故が起きた。過去の安全基準と、新しい安全基準は、何がどう違うのか。単に、基準値が、量的に違うだけなのか。質が違うのか。質が違うのなら、具体的にどう違うのか。何も判然としない。
なのに、「今度の安全基準は、大丈夫です。私を信じてください」と、おっしゃる。原発立地の地元の国民は、困ってしまう。人は、何も分からないとき、先が見通せないときは、消去法で現状維持を選ぶ。

 騙す者は何度でも騙し、騙される者は何度でも騙される。荒唐無稽な話だが、放射性物質を無害化する技術を既に開発済みの宇宙人が存在すると、仮定すれば、彼らは、
「おいおい、地球人よ、放射性物質を無害化する技術を開発できないのに、原子力を利用しているそうじゃないか。でもって、放射性廃棄物をロケットに積んで、宇宙空間に捨てちまえと言っている地球人もいるそうじゃないか。思い上がるのも、いい加減にしろよ」と、おっしゃるのではないか。


兵庫県姫路市にて
佐藤 政則