我が身を顧みれば、とうに、正岡子規の享年を過ぎ、芥川龍之介のそれも過ぎ、太宰治のそれも過ぎた。
原子力発電による放射性廃棄物の地層処分、赤字国債を乱発し償還日が来れば借換債を発行し膨れ続ける赤字国債残高、後に生まれた者ほど負担が増す現在の公的年金制度、亡くなる方の3割近くが悪性新生物(がん)で亡くなるほど遺伝子を損傷する生活環境。
今、私がにきび面した14歳で、後の世代にツケをどんどん回す大人達に対し、「人の道に反することをして、どう申し開きをする積もりなんだ」と、凄んでみせても、そう凄む気持ちは、それなりに理解されるかもしれない。
しかし、もう、私が参議院議員の被選挙権の年齢制限に該当しなくなってから、14年以上経った。既に、いい歳をしたおっさんである。今は、「どう申し開きをする積もりなんだ」と、凄まれるかもしれない側の人間である。
私が、この歳から、「全国民を代表する選挙された議員」(憲法43条1項)を目指すことは、とても無謀なこと。冷静に、この国の現状と己の現状を見渡してみれば、当然、そうであるが、今年の正月ぐらいから、滅私奉公だとか、則天去私という言葉が、頭の隅でうろうろしている。
砕け散るのも一興ではないか。些細な可能性でいい。可能性が転がっていやしないかと、神奈川選挙区や兵庫選挙区の情勢などを、調べています。マイブームという言葉を流行らせたみうらじゅん氏は、DSと書いて「どうかしてる」と読まれていたが、氏も含め、男は、どうかしてる生き物なのかもしれない。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則