永遠に元本を返さず、永遠に利払いをする従順すぎる国民 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 普通、いい歳をした大人は、そう簡単に、「馬鹿だ」とか「馬鹿げた」という言葉を使わないものである。私は、青二才が書いたような青くさい文章を書くこともあるが、いい歳をした大人である。よっぽどなことでもない限り、他人の言動を指して「馬鹿げた〇〇」と言わないよう、心がけている。

 念のため、「馬鹿げた」で、ブログ内検索をしてみたら、4件だけ、表示された。本年7月1日施行の再生エネルギー特措法と、陸山会事件と、エコカー補助金等に関連して、「馬鹿げた」という言葉を使っている。
エコカー補助金が、良好な自然環境の保全に役立たないことのみに着目して、「馬鹿げたこと」と書いた訳ではない。経済活性化策として見ても愚策だから、「馬鹿げたこと」と書いた。

 財政法4条1項但し書きに基づく国債は、一般的には、建設国債と呼ばれているが、「公共事業費、出資金及び貸付金」に充当するための国債のことである。その建設国債以外の国債(=特例 [赤字] 国債)も、建設国債以上に、ばんばん発行し、償還日が来ても、実質的には返済せず、特別会計に関する法律46条1項に基づく借換国債を、ばんばん発行してきたから、その残高は、ばんばん膨れ上がっている

 そういう状況の中で、消費者が新車のエコカーを購入するように、政府がばんばん煽って、いわゆる大手の完成車メーカーに、ばんばん補助金をばらまいている。ばらまかれている補助金自体が、国債を発行して調達したお金、つまり、借りてきたお金だとしたら、どうだろうか。
日本国民は、もう既に、永遠に元本を返せず、永遠に利払いをするしかない状況に置かれている。「馬鹿げている」と、日本国民として自嘲するしかない。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則