晴れたら太陽光発電、雨が降ったら水力発電 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 八ッ場ダムを、どうするのか。あれから、2年近くの歳月が経つが、何も進捗していないので、もちろん、過去の話題ではない。日本の国土のかなりの部分は、気候に関しては、温暖湿潤気候に分類されている。加えて、日本の国土は、かなりの部分、7割近くが、山であると言われている。そのため、概ね、河川の長さは短く、その流域面積は狭い。

 ダムと言えば、すぐに、無駄だ無駄だとおっしゃる人も、おられるようだけれど、日本の気候、日本の国土を考えれば、「ダムを造り、貴重な水資源を確保すること」は、おっしゃるほどに、無駄なことだろうか。

 私は、2年前の秋、その直前の総選挙で落選した、前衆議院議員の方にお会いし、後日、「八ッ場ダムは、水力発電に利用すべき。また、下流での農業振興策を考え、食糧自給率を向上させるために、ダムを活用すべき」という私見を、メールで、伝えさせていただいた。あれから、2年近くの歳月が経つが、今も、同じように考えている。

 水力発電なら、技術も実績もある。「水力発電は、電力の安定供給に関し問題がある」という意見もあるようだけれど、どの発電方法も、結局は、不安定である。どの発電方法も不安定だから、電力会社は、電源を多様化させてきた。危険にさらされる可能性を下げるために、多様な電源を組み合わせるのなら、例えば、水力発電と太陽光発電を組み合わせるべきである。「晴れたら太陽光、雨が降ったら水力」ということである。

 リスクヘッジ(=危険にさらされる可能性を下げること)など、お手の物であるはずの人が、太陽光発電だけを採り上げて活動されている。自身の金融資産のリスクヘッジには、ご興味があっても、電源のリスクヘッジには、あまり、ご興味がないのだろうか。


神奈川県にて
佐藤 政則