東京都庁まで226km、気仙沼市役所まで171km | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 ただいま、兵庫県姫路市におります。昨夕以降、震度5以上の余震が、東日本の各地で頻発しています。お見舞い申し上げます。

 市販の地図ソフトや、無償のグーグル社"Google Earth"などを利用すると、2点間の距離が、簡単に分かります。福島第一原発の1号機を基点にして距離を求めてみると、宮古市役所まで258km、東京都庁まで226km、気仙沼市役所まで171kmです。原発事故が発生して以降、初めてこの数字に接したとき、愕然としました。

 もし、福島第一原発の重大事故への対応を誤り、最終局面を迎えてしまったら、大地震、大津波という天災に襲われた、ほとんどの地域は、原発事故という人災にも、襲われることになる。だから、私は、自身の非力を省みず、菅直人内閣を総辞職に追い込むために、できる限りのことを、実行している。

 移動でバタバタしているが、途中、「菅直人内閣総理大臣の署名入りの、謝意を表す文章を、海外の有力紙に、広告という形で掲載した」という記事を、見た。内閣総理大臣は、行政府の長である。それは、危機のさなかに、行政府の長がするべきことなのか。
この国の、国権の最高機関は、国会である。日本国民を代表して、諸外国政府や諸外国の国民に対し謝意を表すために、広告を掲載するのなら、国会の各議長名で、するべきである。

 どさくさに紛れて、行政の長が、公金を使って売名行為をしてもいいのか。今、目前にある危機に比べれば小事なので、これ以上、問わないが、長であるための資質がないことは、従前から、明らかである。


兵庫県姫路市にて
佐藤 政則