政党さえ再生できない人が、日本を再生できるのか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 7月の参議院選挙を前に、新党を結成することが流行っている。たくさんの新党が生まれては、消えていく。「既成政党がだめだから新党を作る、もしくは、新党を応援する」という声を、ときどき伺う。政党とは、そんなに軽い『くくり』なのか。既成政党がダメだと思いながらも、そのダメな既成政党を立て直すことができなかった政治家が、外に飛び出して、新党を結成する。

 この世の中には、変数がたくさん有る。そして、その変数同士が、複雑に関連し、影響しあっている。複雑系であり、不条理そのものである。人はそれぞれ、同じものを見ても、感じ方は違う。お互いに相手を、理不尽なことを言う人だと思っていることが、よくある。

 この世において、個々の人間の考え方は、多様だ。政治家の仕事は、そういう『考え方のるつぼ』である社会を御して、社会を良くしていくことである。政党は、同じような考え方をする政治家の集まりである。その政党を御して、政党を良くしていくことができない人間が、政党を飛び出したからといって、いったい何ができるというのか。

 既成政党の中にいて、持論を曲げず「ぶっ壊す」と言いながら、我が道を進むことを旨とした政治家もいた。立派な政治姿勢だと思う。