祇園花月 2024年7月4日 | 続アメマのおとしもの

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新喜劇が内場座長で、漫才もまぁまぁのメンバーなので、暑いですが京都まで行ってきました。

 

 

相変らず京都は外国人観光客でイッパイでしたが、祇園花月は見事にガラガラです。

7月4日12時開演、あ列で観劇(入りは2~3割程度)。

※新喜劇ネタバレ注意。

漫才が割といいメンバーなので期待したんですが、全組ネタは同じで見たことあるものばかり。それは劇場だから仕方ないとして、客の少なさからか演者にやる気を感じられませんでした。ちゃんとやってたのは矢野・兵動ぐらい。ティーアップやモンスターエンジンは酷かった。トリはのりお・よしおだったんですが、いつものネタながらも結構尻すぼみになってましたね。ノッてる時ののりよしは、同じネタでもめっちゃ面白いんですが・・・。

 

 

◆祇園吉本新喜劇「花月ホテル、宿泊するには不適切!?」 作・演出 鳴瀬冨三子

【出演】

花月ホテルの主任・・・内場勝則、同支配人・・・未知やすえ、同社長(やすえの義父)・・・佐藤武志、同従業員・・・千葉公平・松浦真也、佐藤の姪・・・末成映薫、その夫・・・西川忠志、探偵・・・はじめ、開発業者・・・森田展義、メンテナンス業者・・・今別府直之、金融屋・・・大黒笑けいけい、霊媒師・・・森田まりこ、佐藤の彼女・・・重谷ほたる、ホテルの客・・・浅香あき恵

【舞台】

花月ホテルのロビー。

 

【あらすじ】

花月ホテルの支配人のやすえは、社長の息子の嫁だが、夫は10年前に登山で行方不明になっていた。

ホテルも経営難で、親戚や開発業者がホテルを売れと言うが、社長ややすえは売る気はなかった。そんな時、ホテルで幽霊騒動があり、それが世間に広まって予約のキャンセルが相次ぐ。さらに社長の佐藤の彼女だったほたるも連絡が取れずで姿をくらまし、佐藤は彼女の借金の保証人になっていた。次々と悪いことが起こり、ホテルを売らないといけない状態になるが、主任の内場が探偵に依頼していたことが明かされると、幽霊騒動は開発業者や末成、金融屋、ほたる、従業員の千葉がグルになってホテルを売らせようと企てたことだった。

計画がバレるとやすえを人質に取るが、内場がそれを助けて解決し、内場はやすえへの想いを伝えて、二人は結ばれると思いきや、行方不明になっていたやすえの夫は、記憶喪失になっていたメンテナンス業者の男だということが分かり、内場はフラれてしまうのでした。

 

【雑感】

さすがは内場座長とよく組んだ鳴瀬氏の脚本なので、物語がしっかりあって安心して観ていられます。この前の「花月夜間学校」とは大違いです。ギャグや持ちネタばっかりに頼らず、筋で笑わせて行くのが最近の新喜劇にはないので、改めて内場さんの実力を感じましたね。

座組もベテランが多めで、しかもマル兄が久々にちゃんと物語に絡んだ大きな役と言うのも嬉しかったです。それ故に松浦真也がイチボケの位置にいるのに、ギターを外してやったらええのになとも思いました。西川忠志、千葉公平は勿体ない使い方で、もっと見せ場があってもいいのに。浅香あき恵も。

森田まりこの霊媒師はやりたい放題(笑)。この日の二回目はまりこが休演で、代役でいがわゆり蚊だったらしいのですが、彼女はこの役をどうやったのか気になります。

そしてやすえさんは、安定の素晴らしさ。声がかすれ気味なのが気になりますが、支配人役ももう十分に存在感がありました。

内場さんが好きな座員を集めたんだろうなと思えるメンバーだからこそ、チームワークも良くて楽しい新喜劇になっていましたね。