花組公演 アルカンシェル~パリに架かる虹~ | 続アメマのおとしもの

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2024年4月14日~5月26日 東京宝塚劇場・花組公演

●ミュージカル「アルカンシェル~パリに架かる虹~」 作・演出/小池修一郎

 

大劇場公演と大劇場千秋楽のライブ中継を観まして、東京公演には行くつもりはありませんでしたが、私のヅカ友さんが柚香光推しで「友の会で東京公演を申し込んで欲しい!」とのことで、申し込みをしましたらその方は全滅でして、私が前々楽の「友の会優先公演」が見事当選。ということで、私も東京公演を観劇することになりました。

 

 

5月25日11時公演、1階21列目で観劇。

作品全体の感想は大劇場公演や、千秋楽ライブ中継の時と全く変わらずで、トップコンビの魅力だけで持ってる作品だなと。小池氏のオリジナル作品の筆力のなさを改めて実感しましたね。

 

 

 

 

 

今回はあと二公演で退団となる前々楽と言うことで、物語の面白くなさは置いといて、とにかく柚香光と星風まどかを目に焼き付けておこうという感じでの観劇でした。そうなるとやっぱり二本立てで、後物がショーだったらどれだけ良かったか・・・。一本立てで小池氏で退団なら、「エリザベート」「ロミオとジュリエット」だとまだ退屈しなかったんですけどねぇ・・・。

トップお披露目からこのサヨナラ公演までコロナで完走できた公演がなかった花組だけに、今回も途中休演があったので、無事に千秋楽を迎えられそうな感じだったのは良かったと思います。

 

柚香光は正直言って決して上手いトップスターではなく、私も結構辛口な批評をすることが多かったです。しかし作品やファンに対する真摯な態度や、細やかな気配りの出来る人だと感じ、それが舞台にも魅力として表れて、歌が少々アレでも楽しめるようになりました。

今回のマルセル役も、苦悩から解放へと向かう様がコロナ禍を駆け抜けたトップスターと重なって、感慨深いものがありました。それだけにフィナーレナンバーでの笑顔やダンス、相手役への暖かな眼差しを見ていると、終わりよければ全てよしと思いましたね。

 

星風まどかは期待されて宙組トップ娘役となりましたが、まぁ色々ありまして花組に来た訳ですが、彼女もまた辞める時に理解ある人の相手役で良かったなと思いました。花組に来てからの彼女の進化は凄まじく、「コレがあの童顔で大人な役が似合わなかったまどち?!」とビックリしましたね。退団作のカトリーヌ役も気の強さが最初は強調されてますが、相手が理解あれば徐々にその冷たい氷も解けていく感じがして、そこもまどりの心境の変化と重なる部分がありました。最後に花組で大輪の花を咲かせることが出来て良かったと思います。

 

 

 

フィナーレナンバーではやはり退団の実感が湧いてきて、ウルっと来ましたし、パレードではもう生で現役生徒として柚香光・星風まどかを見るのは最後なんだなぁと思うと泣けてきました。

個人的にそこまで思い入れはなかったのに、同行した方の影響もあってか、久々に退団公演で泣きましたね。

友の会公演だったので、カーテンコールでは柚香光の挨拶があり、そこではやはりお茶目な部分やファンを大切にしてるなと改めて感じました。