うめだ花月 昭和62年7月中席のポスター。
徐々に漫才偏重な番組なりつつありますが、まだ諸芸もあってバラエティ性をなんとか保ってます。
看板は阪神・巨人、桂文珍、カウス・ボタンの三組で普段のうめだって感じ。当初はカウボでなくコメワンの予定でした。
東京からゲストでピンクの電話が来演。あの芸風が花月で受けたんでしょうかね?
諸芸はアクロバットのジュン&ダン、桂枝雀の実弟のマジカルたけし、音楽ショーのザ・ダッシュ。
ポケット・ミュージカルスは大河内通弘構成の「OH!ミモファルスがやって来た。」で、ミモ・ファルスが主演。歌手で西川美里、和田元江ら。
吉本新喜劇はこの年に新喜劇作家としてデビューし、少し違ったテイストを入れていた栗田国人作・演出の「夏ふたたび」。とある商店街に来た木村進は、小林旭の「ギターを持った渡り鳥」にあこがれて、商店街を地上げしようとするヤクザたちに立ち向かうが、実は気の弱い養子で・・・というお話し。
呉服屋の主人に船場太郎、その妻に浅香秋恵。珍しくやなぎ浩二がオバハン役をしてます。
新喜劇のポスターの扱いが小さく、顔写真もありません。そして出演者の順も序列もめちゃくちゃ。もう会社もポスターの制作側も、そこまで新喜劇を重要視していないのが丸分かり。
しかも長年続いた花月のポスターのこのスタイルも、この席をもって終了。7月下席からはデザインを一新しますが、これがどうもねぇ・・・。
左下には西川きよし司会の「素人名人会」が、11日と18日の土曜日に収録があるとの案内。