2024年4月12日~5月6日 雪組全国ツアー公演
お芝居が主演二人でかなりグイグイ引っ張って、割と良い出来になっていましたが、夜勤明けで観劇したのでやはり睡魔が来ましたね。
さてショーの方は2018年に望海風斗主演でやった作品の再演。その時には私は隣席の観劇マナーの悪さに、テンションが下がってしまい、このショーを心から楽しめませんでした。斜め前のジジイがやたら首を動かすので、そこにイラっといましたが・・・。
梅田芸術劇場メインホール 4月13日16時30分公演、1階18列目で観劇。
※ネタバレ注意。
●ショー・パッショナブル「Gato Bonito!!~ガート・ボニート、美しい猫のような男~」 作・演出/藤井大介
ポルトガル語で“美しい猫”を意味する“Gato Bonito”。クールで気まぐれな性質、気品溢れるしなやかな身のこなしなど、猫からイメージされる姿を個性豊かな雪組生達に重ね合わせ、バラエティ豊かな場面で構成する華やかでドラマティックなラテン・ショー。
あーさでラテンショーなんて、面白くないハズがない。でも初演の望海・真彩の歌声が耳に残ってるだけに、それを払拭することが出来るのか!?
◆フェスタ・ド・ガート-猫たちの饗宴-
初演の幕開きのソロが当時の雪組組長梨花ますみで「あれ!?」となりましたが、今回は夢白あやだったので、華やかな始まりとなりました。やはり芝居でも気になったんですが、夢白の歌がどうもキレイでない。下手ではないと思うのですが・・・。
そして縣千を中心に男役がズラリと並んで歌います。縣は初演の彩風同様に、音程が怪しくリズムに乗り切れてません。
タイトル枠が上がると、猫の朝美絢が登場。いや~美しい!猫っぽい!声量たっぷりに主題歌を歌い、もうトップかと思うほどの貫禄。客席降りでの余裕や、観客へのアピールも見事です。
プロローグ後の「El Cumbanchero」もセクシーです。
◆ガート・インテリジェント-賢い猫-
作曲家の縣と、猫のアメリカンカールの麻花すわんの場面なんですが、「Doll op.56」のリズムがコロコロ変わって、初演の彩風・朝月もリズムにハマってなくて、すごく場面が長く感じました。今回もやはり同じでしたね。猫の麻花は可愛かったですが。
◆キャット・スプル-しなやかな猫-
ワインレッドのタキシードの朝美が客席から登場し、「Yo Soy Maria」でタンゴ場面へ。男役のカッコよさが全開で、夢白とのダンスコンビネーションも良かったです。歌手の桜路薫もなかなか良かった。
◆クーラ・キャット-猫祭り-
華やかなラテンの中詰。客席降りがあって、盛り上がりも最高潮。少し前の通路に縣や夢白が来て、ハイタッチも復活し、楽しめました。一旦締めたあとの「コパカバーナ」での朝美・夢白を観てると、次の雪組が楽しみになりますね。
◆キャット・ラピド-すばしっこい猫-
真那春人、今公演で退団する千早真央が踊り、歌手の希良々うみが「Bali Ha'i」を歌います。曲の出だしからなんとなく見たことある場面に思いましたが、観劇中には思い出せず、帰りの電車の中で1987年の花組「ショー・アップ・ショー」だと分かりました。
◆ガート・ド・ディヴァティメント-楽しい猫-
客席から朝美が登場し、「黒猫のタンゴ」を歌い、初演同様にアドリブコーナー。関西人は何かと話の最期にオチを求めると言ってました(笑)。
◆キャット・ヴィオレンタ-激しい猫-
フィナーレへ向けて、大地の祈りを捧げる場面を少ない全ツの人数ながらも、ダンスと歌で盛り上げていました。
◆ガート・セルヴァジム-野性的な猫-
フィナーレ冒頭は咲城けい、華純沙那が「Historia De Un Amor」で爽やかさを見せ、次の階段での群舞「La Cumparsita」に繋げて行きます。もうあーさ率いる男役群舞がカッコよすぎ!デュエダンもリフトでグルグルってもうトップコンビやん。
◆ガート・ボニート!!-美しい猫-
麻花のエトワールでパレード。あーさのパレードの衣裳が、羽根のナイアガラはないものの、オーストリッチもたっぷりで、衣装はゴールドの総スパンで二番手全ツとは思えぬモノ。
最後まで楽しめたショー作品で、朝美・夢白への期待値が上がりました。