なんばグランド花月 2020年8月17日 | 続アメマのおとしもの

続アメマのおとしもの

鉄道・吉本・宝塚のことなど・・・。

久々に後輩とNGK観劇であります。普段ならこの時期は夏休みで、まだお盆興行なので満席なんですが、コロナの影響でガラガラ・・・。1階席は100人程度、2階席はパラパラって感じ。

まぁゆっくり見れるので、私は嬉しいですがね。

 

8月17日11時開演、1階D列で観劇。※新喜劇ネタバレ注意。

まず前説ですが・・・コンビ名忘れました(笑)

 

●アインシュタイン

トップから観客は大喜びですが、ネタはたった5分だけ。稲ちゃんがロックシンガーになるみたいなネタでしたが、なんだかようわからんうちに終わりました。

 

●和牛

お次もこれまたテレビでは引っ張りだこのコンビ。「鶴の恩返し」を実演で見せるというネタ。結構面白く、これで最後まで引っ張るのかと思いきや、オチへは「口裂け女」というのはちょっと勿体ないかな。

 

●ティーアップ

何度も見てますが、今回は私は初めてのネタで、長谷川の葬式というもの。前田が司会、弔辞、喪主、骨あげと全てやります(笑) 葬式の前に、長谷川が孤独死で死体が腐乱してるところから始まるのが、めっちゃ面白かったんですが、イマイチ若い観客には受けてない感じでした。

 

●大木こだまひびき

今やトリも取ってるコンビがしばり出番。後に二組大御所が控えてますからね。ネタはいつもの「そんな奴おらへんやろ~」「靴下の話、聞く?」「チッチキチー」などで変わらず。最後は「往生しまっせ~」。前半は盛り上がりに欠けましたが、後半はこだまひびきのペースに持ち込んでました。

 

●オール阪神・巨人

久々のNGKでの阪巨は、少ない観客ながらもこの日の漫才ではやはり一番受けてましたし、若い女性客らがめくりを見て「おぉ~!」って声が出るのも、流石だなと思いますね。ネタは子供の話から、最後の方はアドリブなのか遊んでました(笑) 多分20分ぐらいやってたんちゃうかな。

 

●桂文枝

漫才からセットチェンジで、まず後方の大型モニターに「六代 桂文枝」と出てから、松羽目のセットが降りて来るのですが、モニターいるかな?めくりもあるんやし、六代襲名直後ならわかりますが、今はもう普通に出てきたらええのに。かなり久しぶりに生で見ました。文枝になってからは10年ぐらい前に落語会、通常興行はまだ三枝の頃で、30年前の正月興行以来かな。結構楽しみにしてたんですが、歳行ったなぁと・・・。コロナ禍で仕事がなくなり、「新婚さんいらっしゃい」だけがリモートで再開されたって話から、夫婦のネタや川柳になるんですが、この日で一番笑いが少なかったです。キャリア的にはトリですが、やはり阪巨と出番が逆の方がいいと思います。15分の後半は結構ダレ気味で、失礼ながら「早よ、新喜劇にならんかな」と思ってしまいました。

 

 

◆吉本新喜劇「いい子?わるい子?どういう子?」 作:平松克則 演出:佐藤トモ

【出演】

うどん屋の主人・・・川畑泰史、その息子・・・吉田裕、うどん屋のアルバイト・・・松浦真也、向かいのクリーニング屋の主人・・・烏川耕一、その妻・・・浅香あき恵、その娘・・・島田珠代、裕の遊び仲間・・・今別府直之諸見里大介森田まりこ、裕の別の遊び仲間・・・帯谷孝史Mr.オクレ山田花子、脳外科医・・・千葉公平、看護婦・・・小寺真理、警官・・・野下敏規、ヤクザ・・・中條健一・多和田上人、うどん屋の客・・・清水啓之佐藤美優

【舞台】

舞台は「花月うどん」の店内。向かいはクリーニング屋。

 

【あらすじ】

うどん屋の主人の川畑は3年前に妻を亡くし、今は一人でこの店を経営しているが、息子の裕(吉田裕)は自分の母親が亡くなったのは親父のせいだと言い、不良になって毎日悪い仲間と遊んでばかりいる。今日もいつものように遊びに行こうとする裕を川畑は止めるが、揉めた拍子に裕は机で頭を打ってしまい、記憶喪失になる。周りはこれを機会に、実は裕は真面目で優しい人だったということにするが、川畑は悩む。そこで記憶を蘇らせる装置などを使うも、結局裕は元の不良に戻ってしまう。そんな時、裕の遊び仲間(帯谷孝史、Mr.オクレ、山田花子)らがヤクザ(中條健一、多和田上人)に頼まれて運んだカバンが、実は麻薬の入っているものだった。そんな大事になってしまったことを反省し、裕は真面目になろうとするが、川畑のことは許せないでいた。そこで川畑は今まで裕に話していなかった、開店当初の経営の行き詰まりで、アルバイトを何軒も掛け持ちしていたことを告白。決して母親一人だけに苦労させていたことではないと裕は知るのでした。

 

【雑感】

川畑座長週でよくある不良息子のお話。吉田裕もこういう役が多いですよね。新喜劇としては不良息子、記憶喪失、麻薬の運び屋というお馴染みのキーワードが出て来るので、安心して見れるんですが、私のようなマニアックなファン的な目線で見ますと、まず二枚目の役者が皆無。それにマドンナクラスの女優もいない。小寺真理は出てるものの、物語にさほど必要と思えない役で、このへんが私は物足りなさを感じました。それとボケが多すぎ。クリーニング屋の親子三人、今別府ら三人、帯谷ら三人、このトリオ三組が順にボケるというパターンを多用しすぎて、後半は少々失速気味な感じ。それを全て回す川畑座長の手腕は見事ですがね。記憶を取り戻す装置の件も中途半端。島田珠代や遊び仲間も高校生設定に無理がありすぎなのに、そこをあまり大きくツッコまないのもなんか不自然。

 

それからイチボケの位置の松浦真也が全てギターネタってもの、物語としては不自然かなぁ。いやぁ~こういうスタイルもアリなのかなぁ~??? やっぱこの位置は安尾、諸見里とかが面白いんですよ。

川畑座長に「ほなお前が台本書けや」と怒られそうですけど、勝手な私の配役なら、息子を娘に変えて井上安世か鮫島幸恵、あるいは松浦景子。松浦を安尾か諸見里にして、遊び仲間は一組だけにしてそこに信濃、新名、まりこに。脳外科医をMr.オクレ、ヤクザに吉田、松浦の方がしっくりくるかな。

 

なんやかんや文句言いましたけど、結構笑ってたんですがね(笑)