なんばグランド花月 1990年4月 | 続アメマのおとしもの

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前月でうめだ花月が閉館し、吉本新喜劇やめよッカナ?キャンペーンも無事に観客動員18万人を達成し、新喜劇が存続できることになりました。

NGKでは前年10月と11月に一ヶ月公演の新喜劇をやりましたが、そこからは新喜劇の公演はなく、漫才と落語のみ。そしていよいよ4月から本格的にNGKでの新喜劇が始まることになりました。その演出を全て湊裕美子が担当し、新たな新喜劇の始まりとなります。

常打ちの小屋がNGK一館となり、ベテラン芸人の多くが去っていくことにもなる年でもありました。

そしてこれまでは10日間毎に上席・中席・下席と興行していたのを、4月から週替わりとなります。

 

 

 

●4月1日~7日

これまでうめだに出ていた看板さんもNGKに出ることになり、しかも月に2週出番が多く、しばらくは毎週演芸は豪華な顔ぶれが続きます。コメディ№1はコントでの出番。チャンバラトリオがえらい扱いが低いですね。

吉本新喜劇は今月は全て檀上茂が脚本を担当。この週は「ドラキュラ病院へ行く」で、今田耕司がドラキュラという一風変わった芝居。マドンナの中西喜美恵が吉本に所属となっての新喜劇デビュー。

 

●4月8日~14日

落語が笑福亭仁鶴、月亭八方と二本あってしかもどちらも看板とは、今ではないことです。三人奴もまだまだNGK出番がありました。

新喜劇は「幸福の赤いセーター」(TVタイトル「赤いセーター」)。牧場の息子の東野幸治が、都会から体験ツアーでやってきた中西喜美恵との恋物語。今田や東野主演の芝居が多くなっていきますが、やはり笑いを取るのは桑原和男、池乃めだか、チャーリー浜でしたね。

 

●4月15日~21日

コントがWコミック大阪パイレーツの二本。

新喜劇は「やくざと赤ちゃん」(TVタイトル「赤ちゃんとどちんぴら」)で、主演が船場太郎チャンバラトリオという異色作。やくざの事務所に赤ちゃんが捨てられていたのを、やくざたちが面倒を見るというお話で、チンピラ役の石田靖が母親役の南喜代子の手を脱臼させた伝説の舞台(笑) この作品が南喜代子の最後となりました。

 

●4月22日~28日

この週の初日を見に行きましたが、当時は初日は日曜日で、朝の部は超満員で通路で座ってみました。

いくよ・くるよ大助花子小づえ・みどりと女性芸人が多い週。マジックはNGKおなじみのジョニー広瀬。トップにコンビ結成5ヶ月のまさと亀山で、まだまだ受けない舞台が続いてましたが、本当に努力のコンビでした。

新喜劇は「気分は敏腕刑事」。刑事の東野幸治が、強盗犯の池乃めだか、島木譲二とドライブインで対決する話。