す2018.8.2
宮崎県高千穂地域のレンズ状石灰岩地帯のカルストを旅しました。
仰慕窟(ぎょうぼがいわや) 別称 天安河原(あまのやすがわら)
宮崎県高千穂にある天岩戸神社の500m先にある、石灰洞ではなく溶岩洞が岩戸川の水により溶食されてできたものです。「仰慕窟(ぎょうぼがいわや)」といい、間口40m、奥行き30mの洞窟となっています。
そもそも、天岩戸神社とは、、
東西2つの神社があり、東宮は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」、西宮は「天岩戸(あまのいわや)」を祀り、それぞれに社殿があります。古事記・日本書記では、”日の神様の天照大神が弟君「須佐之男命(すさのおのみこと)」のいたずらにお怒りになり、「天岩戸」に隠れてしまったところ、天界・地上界は真っ暗となり、多くの疫病や災いが発生し、たくさんの悪霊まで出てきてしまい、神々は大変困り果てました。
八百萬(やおろず)の神々は集まって相談し(その場所が天安河原です)、岩屋戸の前に榊の木を立て、匂玉や鏡を取り付け、「天細女命(あまのうずめのみこと)」がみだらな格好をして面白おかしく踊りました。
これを見た神々は大声で笑い、不思議に思った天照大神が顔を覗かせたところ、「手力男の命(たじからおのみこと)」が岩戸を押し開いて連れ出しました。岩屋戸には注連縄を張って封印し、入口を塞いでいた岩の戸を「手力男の命」が投げ飛ばしました。すると天界と地上界は元のように明るくなりました。このときに投げられた岩戸が長野県戸隠に落ちた、と伝承されています。
西本宮の川向かいに、天岩戸洞があります🐉近くで見ることはできませんが係の方が案内してくださり遠くから眺めることが可能です。
実際遠くから天岩戸洞を見ましたが、洞口は崩落しており、急峻な崖を観ているような印象でした🤨
また、神聖な場所であるため、撮影は禁止でした🐥写真は残念ながらありません。実際足を運んで観ていただくといいですね。
次に溶岩洞の仰慕窟を目指します。
美しい岩戸川、川の右岸を遊歩道が続きます
洞口けっこう大きい😋
積まれた石がひしめき合っています🌈民族学に詳しい方に聞くと、特に意味はないとのことですが、神秘的な雰囲気を出しています🙏山登りのケルン(道しるべ)に由来するみたいです。小さいお地蔵さんを連想させますね🦉
二次生成物は無く、洞壁に水流で削り取られたノッチをたくさん認めます。
岩質は見慣れたいつもの石灰岩ではなく阿蘇カルデラ溶岩に由来するものです🦊
溶岩洞の厳かな雰囲気を楽しむことができました🐗
洞口の側を岩戸川が流れています🌿🌿
大きな洞口ですね☘️熊本の神瀬洞を彷彿とさせます。風が吹かない広い洞窟です🐉
※音声注意です🕊
参考資料:
Webページ”日向國 天岩戸神社” URL:http://amanoiwato-jinja.jp/smarts/index/6/
Webページ”天岩戸神社・天安河原(高千穂)” URL:http://www.gurunet-miyazaki.com/kannkouti/amaiwato/amaiwato.htm