2018.10.5
岩手県東山町の幽玄洞に行ってきました。
鍾乳洞の出口となっている場所は、1934年に採石場の壁面に出現し、昭和55年に洞内調査が始まり、翌年に観光洞化されました。昭和58年に第二次開発で新洞が見つかり、100m追加されて総延長が500mになりました。高低差は28mで、上り下りがあります。
ウミユリやフズリナ、三葉虫や古代サンゴなど三億五千年前の海底に棲んでいた動物の化石が、国内で初めて岩盤上で発見された鍾乳洞で、生物学上貴重な資料が数多く発見された鍾乳洞です。また、通常は水に溶食された石灰質が沈着して、二次生成物である鍾乳石がその地層を覆いますが、この鍾乳洞は、二次生成物で覆われる前に土砂が堆積したため、三億五千年前の全国でも最も古い地歴が直接見られます。三億五千年前に水深50m前後の海底に水平に堆積していた石灰層に、茶色の固い砂岩が何枚もサンドイッチ状に挟んだ地層が、地殻変動により次第に傾き、垂直に近い78度まで起こされたさまが洞壁が見られます。
化石の宝庫 幽玄洞
館内には、発見された化石がたくさん展示されていました
小さな洞窟珊瑚
やはり祠が
上り下りあり
白いフローストーン
砂岩が石灰岩に挟まれていますね
大きな石筍
石筍こま犬がかわいい
割れないように樹脂素材でしょうか、カバーで厳重に保護されていました
ウミユリの茎部分、なんだか、不思議ですが金属ボルトやダンゴムシのように見えますね
ツヤツヤしています
確かにほぼ垂直な地層
出口
売店の前には、石筍の亀が
道向かいに切り立った岩壁が
ん?穴?
綺麗な川ですね
大きな魚がたくさん泳いでいました
参考文献:暗闇に息づく神秘を訪ねてーニッポンの洞窟(2012年).たけでざいん/宇治野憲治/伊藤好男.イカロス出版.p80