ラスカルラーメンの水滸伝好漢カード その8 双鞭 呼延灼 | 水滸伝ざんまい

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中国四大名著の水滸伝について語るブログです。
原典メインのため、北方および幻想はありません。
悪しからずご了承ください。

 

天罡・天威星

職位・五虎大将の後詰め大将

武器・雌雄虎眼鞭、烏油七星鎧、踢雪烏騅馬

必殺技・呼延流~三十六路猛虎鞭法、連環甲馬陣

 

「後詰め」・・原文は「合后」。

意味は、(合わせる)と(後ろ)。熟語ではないようなので、

とりあえず「後詰め」と訳してみました。

 

「烏油」・・「烏油油」で(黒々と光っているさま)の意。

たしかにカラスの羽にオイルなら、ツヤツヤの黒です。

 

(人物略歴)

元は汝寧郡の都統制であり、

宋朝開国時の名将呼延賛の嫡流の子孫である。

左手は重さが十二斤、右手は重さが十三斤の

一対の水磨八棱鋼鞭をつかえば万夫不当の勇がある。

かつて、連環甲馬陣を用いて梁山好漢たちを打ち負かしたが、

その後、徐寧の鈎鎌槍によって破られることとなった。

梁山の大聚義で第八の地位に選ばれた。

 

 

(鞭について)

武器の説明では「虎眼鞭」(節くれだった鞭)になっており、

イラストでもそう描かれていますが、

略歴では「八棱」(八角形)になっています。

そもそも虎眼鞭は孫立の得物だし。

呼延灼と孫立のふたりが相まみえる場面(第五十五回)で、

両者の武器の詳しい解説があるため、

そのあたりを引用したときに間違えたのかも。