「民間大水滸」解宝、蛇を斬る その18 | 水滸伝ざんまい

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中国四大名著の水滸伝について語るブログです。
原典メインのため、北方および幻想はありません。
悪しからずご了承ください。

 

「だから、おまえは山頂へ登っていって、

おれの代わりに見張りをしている手下たちのところへ行き、

官軍が来ないかどうか、一緒に見張っていろ。

もしやつらが来たら、すぐおれに知らせに戻ってこい」

そう聞かされた金竜は、うなづくなり、

あわただしく山の方へと立ち去った。

 

解宝は大股でゆっくりと洞窟へ踏み込んでいった。

岩の天井や周囲をくまなく見わたしながら、

深々とした冷気が満ちている洞窟の奥へ来ると、

子供たちがやっていたのと同じように、

顔を上に向け、体を長く伸ばして横たわり、眠るふりをしたが、

弓のつるは引いたまま、鋼の刀もすぐ脇に置いて用心していた。

 

解宝が寝ころがってから、ほんの一刻もたたないうちに、

突然、人の目を刺すようにぎらぎら輝く一対の青白い光があらわれた。

その光は、冷たい陰の気が流れ出ている洞窟の天井から、

左側の壁を縫うようにずるずると滑り降りてきた。

 

物語もいよいよ大詰めです。

洞窟の奥からあらわれた妖怪の正体は?

この続きは、また次回で。