ラスカルラーメンの水滸伝好漢カード その6 豹子頭 林冲 | 水滸伝ざんまい

水滸伝ざんまい

中国四大名著の水滸伝について語るブログです。
原典メインのため、北方および幻想はありません。
悪しからずご了承ください。

 

カードの6枚目は、

水滸伝の中でも1,2をあらそう人気好漢、

豹子頭 林冲です。

 

天罡・・天雄星

職位・・五虎大将の右軍大将

武器・・寒星冷月槍

必殺技・・寒星奪魄刺、冷月索命舞、憂郁飛花

 

悲劇のヒーロー林教頭だけあって、

武器や必殺技も、「寒星」に「冷月」、

「憂郁」(憂鬱な、の意)と、

さみしげなネーミングばかりです。

 

人物略歴)

東京八十万禁軍の教頭である。

高俅の息子である高衙内が、かれの妻に目をつけた。

そのため、高俅は陸謙を手先にして策略をめぐらし、

林冲があやまって白虎節堂に入るようにしむけ、

罪をきせて滄州に流罪にしてしまった。

 

途中の野猪林では、

思いもかけない災難で命を失うところだったが、

魯智深がかれを助け、運よく生きのびることができた。

 

しかし高俅はふたたび手下を送りこみ、

まぐさ置き場に火をつけさせたので、

林冲は山神廟で大暴れして、陸謙を斬り殺し、

雪の夜に梁山へと落ちのびていった。

その後、同士討ちで王倫を倒し、

晁蓋を擁立して、かれを梁山の主とした。

 

梁山での席次は第六位である。

かれの槍は天下無敵で、これまで一度も負けたことがない。

 

山神廟で大暴れ・・原文は「大閙山神廟」。

「大閙」は定型の言い回しで、

普通は(おおいに~をさわがす)と訳すのですが、

それだと文章が重いので、

すなおに「大暴れ」と訳してみました。

 

雪の夜に梁山へ上る・・原文は「雪夜上梁山」

これも定型の言い回しです。

実際は、柴進の屋敷にかくまってもらい、

少したってから梁山へ旅立ったのですが、

雪が降りしきる暗い夜に遠く去っていくイメージが、

林冲の不幸な境遇にぴったりなので、

この表現が定型になったのでしょう。