絵図兵器辞典 その8 朴刀 | 水滸伝ざんまい

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中国四大名著の水滸伝について語るブログです。
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悪しからずご了承ください。

刀のイメージとはかなり違う、長柄の「屈刀」「笔刀」、

刀とは思えない奇妙な形の「船」に

「鈎鐮刀」と続き、

いよいよ、水滸伝の定番のあれが出てきました。

 

 

朴 刀

「双手帯」とも呼ばれる。

ものを叩き斬るためにつかう長柄の大刀の一種である。

 

刀身は、普通の大刀より幅がせまくて丈が長く、

約1メートル以上ある。

刃の先端はするどく尖っていて、

一定の角度の弧をえがいて、斜め後ろ向きに広がっている。

刃の背は厚く頑丈である。

 

柄の長さは、およそ2~2・3メートルで、

柄の前端と刀身が連結している部分には、

円形のつばがついている。

 

柄の末端には丸い輪がついており、

朴刀を振り回すときに、これで大きな音を立て、

気合を入れる役割もはたす。

 

朴刀の重量は重く、戦闘時には両手で持つ必要があるので、

多くの場合、力のあるたくましい者がこれを用い、

勢いよく突進して、すばやく相手を叩き斬っていった。

朴刀は刃が長いので、殺傷力もより大きくなった。

 

水滸伝に登場する108人の好漢の多くが、

戦場においては、しばしば朴刀を用いた。

 

太平天国の乱のときに、

軍隊でこの種の刀がよく用いられたため、

その後は「太平刀」と呼ばれるようになった。

 

禅杖と同じく、末端に輪がつくのが定型とは

知りませんでした。