映画感想:その5 | 真っ直ぐ行かずジグザグと

真っ直ぐ行かずジグザグと

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おはようございます。
ZigZagです。

本日は洋画ホラー3本です。


見慣れてきたためか、はたまた歳のせいか、ホラー映画で怖くなることがほぼなくなってしまい、どこか寂しさを覚えます。
“着信アリ”で寝れなくなってたあの頃が懐かしい……。
現実ではいつもビクビクしながら生きてますけどね。

それでは本日の感想はじまりはじまり。

※ネタバレなし&個人的な感想です。


  ブラッド・デッド・スカイ


◾ストーリー


病の治療をしてもらうため、母親のナジャは幼い息子を連れて夜のフライトに乗り込んだ。

そんな中、テロリスト集団が飛行機をハイジャックしてしまい、勝手な行動をした息子を庇ってナジャは撃たれてしまう。

しかし、テロリスト達は知らなかった。

ナジャが、もはや人間の括りには入っていないことに──

【簡単な説明】

・ネットフリックスオリジナルのホラーアクション映画

・興味をそそる設定だったが活かしきれていない

・子供にイライラ


本日一発目はネトフリオリジナル映画です。

「テロリストが占拠した飛行機の中に、それ以上の脅威が乗っていた」という話。先に言っておくと母親はヴァンパイアです。すぐに正体は明かされるので……というより、予告編でバラされています。

なかなか好奇心を擽る設定であったので視聴してみました。


……まずは良かった点から。

特殊メイクやビジュアル面は良く出来ていると思います。

少なくともハリボテ感はなく、不気味さと醜悪さを兼ね備えていると思えます。


続いて残念な点。

ストーリー展開が雑であり、せっかくの設定が活かしきれていません。

主人公はヴァンパイアという設定からして、「ああ、これは逆にテロリスト共を恐怖に叩き落とすんだな」と考えてましたが、そんなことはなかった。


まず弱い。生命力は人間以上で普通の女性よりは力も強いのですが、ヴァンパイアであることにフォーカスしている割に活躍しているシーンが非常に少ない上、寧ろ苦戦している方が多いので、強さや脅威が際立っていません。

元の女性は戦闘経験のない一般人であることを加味しても、余りに存在感に乏しい。ヴァンパイアという設定必要だった?と思わざるを得ません。


息子の行動も露骨過ぎ。展開を進めるための装置のように無理やり動かしてしまっているため、行動があまりに突発過ぎてクソガキのようにしか映らなくなっています。おかげで存在にイライラする始末。

子役は悪くないのに……。


他にも粗や雑さが目立ってしまい、映画としては成り立っていたものの、見ていて面白いとは私には思えませんでした。

せっかく光りそうな設定だったのに……残念。



  ラスト・ナイト・イン・ソーホー


◾ストーリー


イギリスの田舎町で祖母と暮らしていたエロイーズは、ファッション学校への入学のため、ロンドンのソーホー地区へと渡る。

当初は学校の寮に住まう筈だったが、今までと大幅に異なる生活環境に息苦しさを感じたことで、思い切ってアパートでの一人暮らしを始める。

すると夜な夜な1960年代のロンドンにタイムスリップしては、サンディという女性と一体化し、彼女の生活を追体験する夢を見始めた。

60年代はエロイーズが憧れている時代であったため、最初こそサンディの歩む華やかな夢に喜んでいたが、次第に当時の闇が彼女を蝕んでいく。

更にその闇はエロイーズの現実ををも侵食し始め──

【簡単な説明】

・エドガー・ライト監督のホラーミステリー映画

・主演のトーマシン氏が激可カワ

・ホラーよりもミステリー色の方が強め


ホラーミステリー映画。より詳しく言うとサイコロジカルホラー。

なにそれ。


夢を叶えるべく上京した少女に悪夢が降りかかるホラーです。


まず、トーマシン氏が演じる主人公エロイーズがカワイイ!!

超カワイイ!!!カワイイいいいいぃ!!!

……のは置いといて、その田舎娘感が抜群。あんなに可愛いのに、芋っぽさを見事に演じてます。冒頭のテンションアゲアゲから、上京して現実を目の当たりにする落差はなかなか生々しい。

……褒め言葉ですが、リアル過ぎて同じ目に遭った人のトラウマを刺激しかねないのは注意。

そんな青春の無かった私でも、心に来るものがありました。

都会コワイ!!


ストーリーはシンプルで理解しやすいものですが、捻りや驚きもあるので楽しめました。ホラーとしての恐怖表現もありましたが、それよりもミステリー色が強かった印象です。


あと人の方がコワイ。



  ライト・オフ


◾ストーリー


一人暮らしをしていたレベッカは、ある日離れて暮らす弟から「電気を消すと“何か”が現れる」と相談を受ける。

その存在に覚えがあったレベッカは、長らく避けていた実家へと足を運び、真相を解明すべく奔走する。

しかしその“何か”は、姉弟を排除しようと牙を剥く──

【簡単な説明】

・ホラー&ミステリー映画

・電気のオンオフで出現する設定がGOOD

・もう少し捻りが欲しかったところ


電気のオン/オフという、身近で誰しもがするであろう動作を題材にしたホラー映画です。

良いですねぇ着眼点。ビジュアル的にも申し分なし。

ホラーによく使われるジャンプスケア(急な驚かし)とも相性が抜群です。電気が消えた途端に具現化&襲撃……心臓に悪いですね(褒め言葉)

恐怖演出はいい感じです。


ただ、ストーリーにそこまで捻りがないのが少々残念。

ラストもあっさりとしており、サバサバ系ホラーといった印象です。

もう少し本作の怪異の恐ろしさを全面に押し出してほしかったところ。


さっぱりと怖がりたい!って人にはオススメです。



まとめ 


これまで見た洋画ホラーで面白かったのは……なんだろう?
アリ・アスター監督の「へレディタリー」「ミッドサマー」とか、ジョーダン・ピール監督の「ゲットアウト」、あとは毛色が違うけど「ファイナルディスティネーションシリーズ」ですかね。
ファイナル〜は、毎度違うバリエーション豊かなヒトコロスイッチが面白くてついつい見ちゃいます。後半になると雑になってくるのも笑えてきます。
特に「ファイナルデッドブリッジ」は、シリーズを追ってきた人には驚きをくれるので好き。
グロいのでおいそれと勧めることは出来ませんし、ストーリーが特別面白いわけでもありませんがね。

それでは今日はこのへんで。
おしまい。