宮本武蔵 二刀流開眼(十)涙堪えて | 俺の命はウルトラ・アイ

宮本武蔵 二刀流開眼(十)涙堪えて

『宮本武蔵 二刀流開眼』

映画 104分 トーキー カラー

 昭和三十八年(1963年)八月十四日公開

製作国  日本

製作   東映京都

 

 製作 大川博

 

 企画 辻野公晴

      小川貴也

     翁長孝雄

 

 

 

 原作 吉川英治

 

 

 

 脚本 鈴木尚之

           内田吐夢

 

 

 

 撮影 吉田貞次

  照明 和多田弘

 録音 渡部芳丈

  美術 鈴木孝俊

 音楽 小杉太一郎

  編集 宮本信太郎

 

 助監督 山下耕作

 記録  梅津泰子

 装置  館清士

 装飾  宮川俊夫

  美粧  林正信

 衣装  三上剛

  擬斗  足立伶二郎

 進行主任 片岡照七


 

 出演

 

 

 

 中村錦之助(宮本武蔵)

 

 

 丘さとみ(朱実)

 入江若葉(お通)

 

 

  竹内満(城太郎)

  香川良介(植田良平)

 

 

 高倉健(佐々木小次郎)

 

 

 

 監督 内田吐夢

 

 ☆☆☆

  小川貴也=初代中村獅童=小川三喜雄

 

 中村錦之助=初代中村錦之助→初代萬屋錦之介

 ☆☆☆

 画像・台詞出典 『宮本武蔵 二刀流開眼』DVD

 ☆☆☆

  台詞の引用・シークエンスの考察は、研究・

 学習の為です。 
 東映様にはおかれましては、ご理解・ご寛

恕を賜りますようお願い申し上げます。

☆☆☆

 平成十一年(1999年)六月十二日新世界東映

 にて鑑賞

☆☆☆

☆☆☆

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 清十郎は高札において慶長九年除夜の言葉として

洛北蓮台寺野において作州牢人宮本武蔵と戦うこと

を明記した。

 

 武蔵がその言葉を読んでいると、朱実が現れた。

 

   朱実「私です。武蔵(たけぞう)さん。」

 

   武蔵「お前。朱実じゃないか!」

 

   朱実「思い出しましたね。」

 

 朱実の背後において佐々木小次郎、武蔵の背後に植田

良平ら吉岡一門が見ているが、二人は再会を喜び合った。

 

 橋にお通と城太郎が現れた。

 

  城太郎「ああ、居た居た。お師匠様!」

 

 城太郎は武蔵に手を振り、抱き付く。

 

  武蔵「城太郎か!」

 

  城太郎「どうしておいらを捨てたんだ?お師匠様の

       馬鹿!」

 

 朱実と城太郎も再会を確かめ、城太郎は又八への言伝

を伝えてくれたかと問うが、朱実は又八さんと会ってない

のと答えた。

 

 武蔵は今日此処大橋に自身が来ていることが又八に伝

わっていないことを、朱実から知らされている。

 

 お通、武蔵が朱実と深い信頼関係を確かめ合っているこ

とを瞬間的に察し、深く悲しみ、涙を抑える。

 

 ☆☆☆大橋の女人ふたり☆☆☆

 

 五条大橋に集う武蔵・朱実・城太郎・小次郎・植田・お通。

男女がこの場に集まって、言葉で視線で語り合う。

 

 人間ドラマの決定版である。

 

 お通と朱実の女二人のドラマも鋭い。

 

 涙を堪えた入江若葉が美しい。

 

 大川博生誕百二十一年

 

                                合掌