事は密をもって成り、語は泄るるをもって敗る『韓非子』 | 日日是好日のブログ

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団塊世代、毎日が日曜日となり晴耕雨読の生活に入ったのを機に、学びは生涯現役でありたいと始めたもので、生活の一部を切り取っていきたい。

 事は密をもって成り、語は泄るるをもって敗る『韓非子』

 計画は、秘密にはこぶからこそ成功するのであって、たとえ少しでも外に洩れれば失敗する。これは、だれもがわきまえていること、当事者はとかく神経質になりやすい。ことに、君主に進言する場合にはくれぐれも注意が必要だ、と韓非子は説く。漏らすつもりは毛頭ないのに、ほかのことを話していて、まったくの偶然で相手の秘密計画に触れてしまうことがある。知っているな、と疑われただけで、進言者の身は危うい、というのである。
 韓非はこのことばを、進言者の立場の微妙なことをいうためのマクラとしたのだが、事を秘密にはこぶのは、たしかにむずかしい。(丹羽 隼兵著「中国古典の名言」より)