山中暦日なし(唐詩選) | 日日是好日のブログ

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団塊世代、毎日が日曜日となり晴耕雨読の生活に入ったのを機に、学びは生涯現役でありたいと始めたもので、生活の一部を切り取っていきたい。

 山中暦日なし(唐詩選)

「暦日」とは、こよみのこと、山のなかでの暮らしには、そんなものは必要ない、というのである。俗世をはなれ、自然に抱かれたのどかな生活を形容したことば。
 わがビジネス社会という俗世では、時間を考慮に入れずに生きていくことはできない。近ごろでは、世界の主要都市の現在の時間が一目でわかる、という時計をはめて動きまわっている者すらいる。これほどまでに時間に縛りつけられた生活を、人間はどの程度までつづけられるものなのだろうか。ときには、こよみも時計もない世界に遊ばなければ、とうてい神経がもつまい。(丹羽 隼兵著「中国古典の名言」より)