夜郎自大『史記』 | 日日是好日のブログ

日日是好日のブログ

団塊世代、毎日が日曜日となり晴耕雨読の生活に入ったのを機に、学びは生涯現役でありたいと始めたもので、生活の一部を切り取っていきたい。

 夜郎自大『史記』

「夜郎」は、漢代に蜀の南方にあった国、周辺の数十の国のなかでもっとも大きかった。武帝の命によってインドへのルートを探りに出かけた漢の使者が、途中、夜郎国に立ち寄った。そのとき国王が「漢とわが国とではどちらが大きいか」とたずねた。漢の広大さを知らず、自分こそ大国の君主と思いこんでいたのである。世間の広さを知らず、狭い世界でいばりかえっている愚かさを笑ったことばだが、現代の猛烈サラリーマンは他人事と笑ってはいられない。毎日の仕事に追われているうちに、いつの間にか夜郎自大におちいってしまう危険性がある。(丹羽 隼兵著「中国古典の名言」より)