牝鶏(ひんけい)の晨(あした)するは、これ家の索(つ)くるなり『書経』 | 日日是好日のブログ

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団塊世代、毎日が日曜日となり晴耕雨読の生活に入ったのを機に、学びは生涯現役でありたいと始めたもので、生活の一部を切り取っていきたい。


 時を告げるのは本来オンドリの役目、それをメンドリが、でしゃばってやるのは家を滅ぼすもとだ。つまり、女が政治に口をさしはさむようになったら、その国はおしまいだ、というのである。殷の紂王が妲己(だつき)への愛に溺れ、妲己の言にひたすら従って、国を滅ぼしたことをさしたことば。
 スケールは比較にならないが、似たような例は、現代にも・・・・。某社など、社長夫人の覚えのめでたい者が出世するというので、下心ある者はもっぱら社長夫人のご機嫌とりに躍起になっているという。婦人の一言が人事に影響するようでは、なにをかいわんや。(丹羽 隼兵著「中国古典の名言」より)