秋には大阪でも生筋子が出回る。
丁寧な仕事が味に反映されるが特に難しくもなく冷凍保存が出来るので時期が来ると年に一度は作っている。塩のぬるま湯が外しやすいそうだが池波正太郎だったかのエッセイで母親の手作りいくらのレシピが書いていた。味付けに関してはそれぞれなので割愛するが流水で一個一個取ることが味の決め手だと遥か昔読んだ本で記憶されている。片腹外すのに30分、キッチンに椅子を持ち込む長期戦。
外れたら大きな鍋に水を張りザルをつける。皮の小さな破片を丁寧に除去。
丼に入れて醤油と酒を同量と少しの味醂にて漬ける。これも諸説あるが一晩漬けると味が入る。酒と醤油な分量はテキトー。いくらが我で飽和する分量しか入らないのでヒタヒタ位で問題ない。
片腹約2000円、決して安くはないが休みの日の朝ごはんの贅沢です。